心のエネルギーの貯め方。

2010年の年末だったと思う。

NHKのヒューマンドキュメンタリーという番組で、

99歳の詩人、柴田トヨさんが取り上げられていた。

くじけないで 99歳の詩人」 / NHK総合 2010年12月31日

反響が凄かったらしく、年明けすぐに再放送があった。

その中で、特に印象に残った詩がある。

- 「貯金」 -

私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金しておくの

さびしくなった時は それを引き出して 元気になる

あなたも 今から積んでおきなさい

年金より いいわよ

年金問題と絡めた皮肉もあって、なんとも味わい深い。

これは、詩集「くじけないで」に収められている。

そして、番組内で朗読してた彼女の声が素晴らしかった!

99歳の詩人(YouTube)

彼女の最後の灯を搾り出すような声は、心に深く突き刺さる。

プロのアナウンサーも顔負け!?

声というものに、これほどまでに感銘を受けたの、はじめてかも?

これが人生経験というものなのだろうか。

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去年の2011年6月26日、無事100歳になったそうで。

新しい詩集「百歳」も、無事出版された。

おめでとうございます♪

柴田トヨ「くじけないで」「百歳」セット

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かつて、お医者さんに言われたことがある。

「心のエネルギーが不足してるんだよ。 だから休みなさい」

「ええと、心のエネルギーって何ですか?」

何か言ってくれたけど、当時のボクにはよくわからなかった。

とくかく「休め」と言われた。

でも、どうしたら休めるのか、ぜんぜんわからなかった

休むって、何もしないこと…かな?

何もしなくても、頭の中で思考がグルグルと堂々巡り。

休むっての、本当に難しい。

ごめんよ。

ボクはくじけてばかりだ。

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ついさっき、心のエネルギーの貯め方が、ようやく腑に落ちた。

心を震わせれば、心のエネルギーが貯まる

心のエネルギーが生まれ、感情が生まれ、そして記憶される。

ここで、1つ問題があった。

心がどこにあるか、まったくわからなかったのだ。

脳? 心臓? それとも・・・仙骨とか?

いろいろと考えてみたけれど、どうでもいい気がしてきた。

1つ確かなのは、心臓の辺りに「心のアンテナ」があるということ。

この事実に気付いた瞬間、もうどうでも良くなっていた。

そして、いろいろと調べてみたら、1つの発見があった。

「心のアンテナ」と思しき身体意識「中丹田」である。

この「中丹田」は、ちょうど胸の真ん中辺りにあるのだ。

図解トレーニング 身体意識を鍛える  (高岡英夫著)

詳しくは、高岡英夫先生のサイト「究極の身体」を参照のこと。

スポーツ選手向けの内容だけど、普段の生活にも十分使える。

中丹田」を鍛えることで、情熱・やる気・闘志など、

積極的行動エネルギーの源を得ることができる、らしい。

たぶん、ボクは、この「中丹田」が特に鈍くなっていたのだろう。

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中丹田」を作る過程で、わかってきたことがある。

「声を出す」ことでも「中丹田」を鍛えられるのではないか?

中丹田」の作り方に、合指頭印&五指頭印(法)がある。

これらは、体の外側から刺激する方法だ。

お腹ペコポコペコ体操というおもしろい方法もある。

これは、体の内側から刺激する方法、同時に下丹田も刺激する。

声を出すことでも、「中丹田」を体の内側から刺激できそうだ。

思い出すのは、最近、横浜DeNAの中畑監督の姿だ。

中畑監督は、プロの選手たちに、声を出すことを求めている。

まるで少年野球をみているかの如く・・・。

宣言どおり、三試合目の練習試合でようやく勝利を挙げた。

おめでとうございます!

声を出すことって、本当は気持ちいいことなのだろう。

大人になるにつれ、忘れてしまったように思う。

子供っぽいと、馬鹿にされるからだろうか?

いつの間にか、声を出すことが恥ずかしくなっていた。

昔の記憶がよみがえる。

小学校5年生の頃に、皆の前で一人先生に叱られた。

みんなで騒いでいたのに、なぜボクだけ叱られるの?

高校卒業後だっただろうか。

ふと立ち寄った中学校で、偶然に先生と再開をした。

そのとき聞いてみたら、なんとなく理由はわかった。

けれど、いまだに記憶に残っているようで、たまに思い出す^^;

苦い思い出は、なかなか消えてくれない。

そんなこんなで・・・。

いろいろと言い訳ばかり探していたけれど。

声を出すことは、やっぱりなんか恥ずかしい。

本当に、ボクは生きていていいのだろうか?

昔はそんなじゃなかったのにな。

思春期の頃からかな? そんな風になっていた。

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「声を出す」ことに、注目しはじめて気付いたことがある。

当時のボクの声には、覇気がなかったのかもしれない。

今でこそわかるが、当時はまったくわからなかった。

漫画「One Piece」で「覇気」が出てきたのもヒントになったw

意外なところで、繋がっているようだ。

合わせて、「あいさつ」の大切さも、なんとなく腑に落ちてきた。

当時のボクは、「挨拶とは単に声を出すことだ」と思っていた。

けど違っていたのかもしれない。

「あいさつ」は一人ではできない。

一人でも言うことはできるが、なんとなく侘しい。

「おはよー」

モノに話しかけてもいいんだけど、そこには必ず対象が存在する。

「あいさつ」の基本は、その対象に合わせること。

相手と「タイミング」を合わせ、「心の温度」を合わせる。

そんな「あいさつ」を通して、相手の様子を観察する、らしい。

・・・上級者はw

「今日も元気かい?」って語りかけるように声を掛ける、らしい。

そして、たぶん、もう1つ・・・。

「あいさつ」で、自分の心を震わせている、のかもしれない。

なんとなく、そう思ったのだ。

よく会話してる人は若いと言われるが、なんとなくわかる気がする。

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そうそう。

「胸骨を震わせるように声を出す」と「いい声が出る」らしい。

退職してからジャズを習いはじめた母から教えてもらった。

何を言ってるのか、はじめは、よくわからなかった。

声を体に響かせて、楽器のように音を出すのだろう。

推測はできるんだけど、だから何?って感じだった。

でも、「中丹田」を意識するようになって、少しずつわかってきた。

 胸骨を震わすように声を出す

 → 中丹田が刺激され、ドキドキ・ワクワクが生まれる

 → 心臓が血流が活発になる

 → 精神的に高揚し、活動的になる

 → つまり、心が震える

 → 心のエネルギーが充電される

 → 気持ち良くなる

たぶん、「声を出す」と同時に「気持ちを出す」ことをしてるのだろう。

「気持ちを出す」ことで、「心のエネルギー」も回り、巡り、貯まっていく。

出さないと、何事も回っていかないものだ。

気持ち以外にも、感謝然り、お金然り、ウン●然り。

はじめに「自分から出すことが鍵になる」のだと思う。

また、心を震わせる方法は、他にもあるのだろう。

自分に合ったやり方を、また探してみたい。

その為にも、もっともっと、心のアンテナを鍛えないとな。

ファイトーー!( ゜ロ゜)乂(゜ロ゜ )イッパーーツ!!