毒のないフグ!?

今朝のテレビでフグについて特集していた。江戸時代に食用を禁止されてたのを明治に解禁したのが伊藤博文だとか。それでも後を絶たないフグ毒による中毒死。毒の成分研究から、どの部位に毒が多く含まれるかを種類ごとに分析した研究など、フグを食べたい欲求は留まることを知らない。

福井の方では猛毒の卵巣を糠に漬け込むことで無毒化する方法まである。前にも特集してたことがあった。一年間塩漬けにした後、二年間木樽の中で糠に漬けながら、たまに魚醤を注いで乾燥を防ぐ。どうして無毒化されるのかまでは、わかってないらしい。サンプル調査すれば無毒化の割合くらいは容易にわかると思うのだが、なぜ研究が進まないのか不思議でならない。

さらに凄いのが、無毒なフグの養殖する技術だ。なんでも、フグ自身が体内で毒を作るのではなく、ヒトデや貝などの餌に含まれる毒がフグの体内に蓄積されることで猛毒になるらしい。毒性の生き物が侵入しないように管理しつつ、与える餌にさえ気を付ければ、フグは無毒になるのだという。実際に番組の最後の方では、猛毒性があると言われてる幻の珍味・フグ肝を刺し身で?食べていた。コレからはフグもマグロもウナギも養殖の時代なのかもしれない。

毒関連で、今朝のあさイチで耳にした「薬学は毒学」。「良薬は口に苦し」と言われるように、「薬は毒を薄めたモノ」という認識でいたけれど、あまり一般的な認識ではのかな。またED薬などの偽造サプリメント市場が、うん兆円規模で正規品以上に広まっているらしく、関係者が警告していた。確かに、ゴキブリ退治するホウ酸や、床磨きのワックスを混ぜたサプリメントは如何なモノかと思う。それでも無くならない背景には、恐らく正規の品が高すぎるなどの問題もあるのだろう。特許の有効期間をもうけるなどして、安全面も考慮されたジェネリックサプリメントなんてのが出てくれば良いのにね。