衆議院選挙2012脱原発は軒並み惨敗!?

今回の衆議院選挙2012では、未来の党社民党も、脱原発を訴えた党は議席数を減らした。なんとか踏ん張ったのは共産党はくらい。脱原発では誰も得しないからだろうか。脱税・脱獄・脱落・脱線・・・あまり前向きな言葉ではないのかも。卒原発に変えた党もあったが、不安な心を預けるには至らなかった。急拵えの政党に未来を託すには怖かったのかもしれない。福島でも低迷したようだし。それよりも企業を中心に、当面の生き残りに必死になった結果、より現実的な選択が勝ったのだろう。崇高な考えも団結して行動に移さなければ宝の持ち腐れ。

自民党公明党が圧勝した一番の要因は、60%に届かない投票率の低迷だろう。年末だったのと、それ以外にも政治への距離感が離れてしまった要因があったのかもしれない。自民党は必ずしも圧勝したわけではなく、接戦な選挙区も多かった。何よりも、今回の選挙では、第三極の象徴的な維新の会が躍進した。特に実績のある地元大阪では強かった。みんなの党も倍以上に議席数を伸ばした。

すぐには変われない。人も国も。しかし、新しい風は確実に吹き始めている。それを象徴するのが支持政党の変化だろう。09年の支持政党は民主25%・自民37%だったのに対し、今回12年では民主18%・自民30%に減っていた(朝日新聞20121217朝刊)。無党派層は20%から25%に増え、それ以外も18%から27%に増えている計算だ。何よりも比例区では民主党を押さえて維新の会が第二番目の政党に躍進し、みんなの党公明党に迫る勢いだ。自民党は身を引き締めて政権を安定させないと、来年の参議院選挙で一気に票を持ってかれる可能性もある。

とりあえず、消費税は増税決定(涙)だし、脱原発も、それに変わる具体的な道筋が見えて新しい言葉が現れるときまで、ひとまずお預け。年末で忙しいところ、お疲れ様でした。