【健康】足腰ヒザ痛(変形性股関節症)は貧乏ゆすりで治療!?〜ためしてガッテン(2012年2月1日放送)

ためしてガッテン
2012年2月1日(水)放送
40代から特にキケン!とれない足腰ヒザ痛の真犯人

メモ書き

今日のガッテンは面白かった!
(とても勉強になったの意)

小学生の頃は「貧乏ゆすり」が癖になっていて、よく親に注意されていた。 今でも覚えてるってことは、感情を押し殺していたのだろうか。 今日のガッテンを見て、そんな昔の自分を認めてもらってるような気がして嬉しかった。今の自分も、ちょっとだけ許せるようになった。

足や腰の痛みって、ほんと辛いんよね。
悩んでる。
でも、周りから「気にしすぎるな」と言わたり…。
なかなか理解してもらえないのが辛い。

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膝や腰が何か痛いなと思ってると、全然別の場所が本当は痛んでいて、それがある日とんでもないことに…。 (別の関節が破壊されていた)  病院で検査しても異常は見つからなかったのに、突然激痛になって歩くことも困難な状態に…。 そんな、脚や腰、ヒザの謎の痛み。

40代から特にキケン!とれない足腰ヒザ痛の真犯人

■オープニングクイズ

哺乳類では生まれてすぐに立てる動物がたくさんいるが、人間の赤ちゃんは寝てばかり。その姿はある関節に負担をかけない格好だとか。 その関節とはどこ?

1.首、2.腰、3.股関節、4.足首

人間の赤ちゃんの寝姿

正解:股関節

今日のテーマは「股関節

股関節は、人間の体の中で一番大きく頑丈な関節。 上向きで足を広げてひざを曲げた状態がもっとも安定する。 しかし、生後3ヶ月までは無理に伸ばすのはダメ。 脱臼する危険も。

■症状の例

その1.ヒザの痛み
→病院(整形外科)では異常なし
→痛み止めの薬やマッサージも効果なし
→老化かな?と思っていたら…
→突然転倒!股関節が抜けてしまうような激痛に襲われる

その2.若い頃から腰痛持ち(プロゴルファー)
→足の付け根に激痛
→股関節を治療したら、腰痛も消えた

国内の患者は300〜400万人
40〜50代の女性に多い

病名は「変形性股関節症

■股関節ってどこ?

股関節が痛いんです!と腰(骨盤)をさする(山瀬まみ)
お人形さんの足を入れてクルクル回るところですよね?
コマネチの格好をする(立川志の輔)
股関節、骨盤まで来てますよね?(西田ひかる)

股関節の位置を、よくわかっていなかったかも…

そこで登場したのが、有名な二足歩行ロボットASIMOくん!
(HONDA ASIMO)

二足歩行ロボットASIMOくん登場!

人間にできてASIMOくんにできない動きとは?
→あぐら・足を組む

ASIMOくんの股関節は体の真下
ASIMOくん→股関節が体の真下についている

人間の股関節は骨盤の斜め下
人間→股関節が骨盤の斜め下についている

ASIMOくんのようなロボットを安定させるには、
足の付け根が重要、剛性なり強度が必要
力の成分が分散しない方が制御しやすい
→だから、真下にある

人間のように横に張り出していると、
稼動域は大きくなるが、逆に強度は弱くなる

股関節:受け皿となっている骨盤は「おわん」の形
受け皿となっている骨盤は「おわん」の形

股関節:足の付け根の骨は「球状」
足の付け根の骨は「球状」

■なぜ股関節に大きな力がかかるの?

片足の股関節にかかる負荷の大きさ

・歩行中に片足立ちになった瞬間→体重の4倍
・正座から立ち上がる瞬間→体重の7倍
・立ったまま片足休めの姿勢→体重の3倍

立ったまま片足休めの姿勢

足に体重をかけると関節が回転するような力がかかる。 股関節の外側になる筋肉で回転を止めるように強い力を出す (関節が飛び出さないように筋肉で押さえながら制御)
→関節に負荷がかかりやすい構造になっている

人間の股関節

■なぜ股関節以外に痛みがでるの?

腰から足先まで共通して同じ神経が通っている
→神経の経路の中でどこかで異常が起きた場合、
 脳が別の場所の異常だと勘違いしやすい

股関節は特に気づきにくく、他の痛みと間違いやすい

■痛みが出る人と、出ない人との違いは?

股関節の隙間が少ない
隙間にある軟骨が磨り減っている、炎症も

痛みが出る人と出ない人とのレントゲン写真を比較
→痛みが出る人の股関節は、
 球状の付け根が、おわんから飛び出て、横にズレている

問題は、受けて側のおわんの深さ
→浅い人は一箇所に当たりやすく変形性股関節症になりやすい

女性に比べ、男性はおわんが深いのでなりにくい

■おわんが深いのに…

おわんが深く、股関節の形状に異常が無くても
変形性股関節症になる人が増えている!?
→原因は「姿勢」にあり

ガッテン間違い探しで、普段の姿勢をチェック!

要注意な姿勢は山瀬さん!

「間違い探しをしながら、間違いを探されてる方ですよ!」(山瀬まみ)

良い姿勢(青)と悪い姿勢(黄)

専門家が指摘した人は、腰の位置(骨盤)が前な人ばかり。 姿勢がキレイな人は、頭と足先の間に骨盤がある。

良い姿勢 → 球状に加重が平均にかかる

お腹を突き出した姿勢 → 圧力が集中する部分ができる
(股関節にかかる負担が2割多い)

良い姿勢(←左)と悪い姿勢(右→)
良い姿勢(←左)と悪い姿勢(右→)

姿勢による骨盤の傾きの違い
姿勢による骨盤の傾きの違い

姿勢による股関節のズレ具合
姿勢による股関節のズレ具合

猫背など、背中が丸くなると、
バランスを取ろうとして骨盤が後ろに傾く
→おわんが浅くなる、おわんからはみ出そうとする
→極端に姿勢が悪いと変形性股関節症のリスクが高まる

股関節にとって姿勢の悪化は要注意!

■意外な治療法

怪しい治療方法・・・
最初は抵抗感があった・・・
小さいときはダメだと言われた・・・
冗談かと思った・・・半信半疑

いや、真面目な話です!

柳川リハビリテーション病院名誉院長井上明生さん
福岡県柳川リハビリテーション病院 名誉院長
井上明生さんが提案した治療法

変形性股関節症は自分の骨で治そう!―人工関節をえらぶ前によむ本

井上 明生 大川 孝浩 永井 良治
メディカ出版
売り上げランキング: 7710

変形性股関節症は自分の骨で治そう!―人工関節をえらぶ前によむ本  [メディカ出版] 井上明生、大川孝浩、永井良治 (単行本 152p 2008/11/19) 1680円

術後の回復を早める方法を模索した結果たどり着いた
圧迫力を加えずに摩擦をさせると軟骨ができる

→「貧乏ゆすり」
→「足を開く運動」でもOK

4年前は股関節が完全にくっついて隙間が無かったが、今では薄っすらと開いている→軟骨ができた。 これから年々良くなると言われた時の笑みが印象的。

スタジオで解説してくれた先生
神奈川リハビリテーション病院 整形外科部長&日本股関節学会理事杉山肇さん
神奈川リハビリテーション病院 整形外科部長
日本股関節学会理事 杉山肇さん

股関節の痛み―変形性股関節症の治療がよくわかる [NHK出版] 杉山 肇 (ムック 96p 2012/2/17) 1100円

「貧乏ゆすり」の効果は、筋肉をリラックスさせて運動できること。 軟骨はなかなか再生しないが、継続的に動かすことによって、軟骨に栄養が供給されやすくなり、再生の可能性もある。 (すでに動物では証明されている)
※もともとの骨の形状などにより、経過は異なる

「貧乏ゆすり」は、片方ずつやった方が良い
→両端同時にすると上半身が動いてしまい安定しない

寝る前に仰向けになり膝を立てて腰をぐーっと上げるような
ストレッチなども良い(実際のリハビリ治療でもある)

できるだけ早く見つけることで、治療法の選択肢も広がる

■姿勢を良くすることが予防法

腰と股関節は密接に関係しているので、
「骨盤を起こす運動」をすると予防効果がある

骨盤を起こす運動
椅子に座りながら、おへそに集中し、
斜め30度上方へ動かすイメージで腰を動かすと、
骨盤が起きて良い姿勢になる

以上。

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ためしてガッテン「40代から特にキケン!とれない足腰ヒザ痛みの真犯人」NHK 番組表ウオッチ 総合 2012年2月1日(水)

チャンネル:総合
放送日: 2012年2月1日(水)
放送時間:午後8:00〜午後8:43(43分)
ジャンル:情報/ワイドショー > 暮らし・住まい
情報/ワイドショー > 健康・医療
情報/ワイドショー > グルメ・料理

■番組内容
ヒザや腰などが痛くて治らない人は大注目。実はその痛み「股関節」が原因かも!患者数400万人。放っておくと歩けなくなることもある恐ろしい股関節の病気を徹底研究!

■詳細
40代以降の女性を中心に300〜400万人もいるという「変形性股関節症」は、股関節以外に痛みが現れることが多いため、気づくことができない人が多い。だが悪化すると軟骨が削れ、最悪、関節が破壊されてしまう恐ろしい病気なのだ。最新研究でその原因の1つが、なんと誰もがしてしまいがちな「ある姿勢」であることが判明!その予防法と、股関節の軟骨組織を復活させるという、自宅でできる超簡単な治療法を紹介。

■出演者ほか
【ゲスト】西田ひかる, 竜雷太, 山瀬まみ, 【解説】神奈川リハビリテーション病院 統括部…杉山肇, 【司会】立川志の輔, 小野文恵, 【語り】生野文治

【ためしてガッテン】足、腰、ヒザの痛みは変形性股関節症が原因!?CNET JAPAN 2012/01/26 17:30

ためしてガッテン】40代から特にキケン!とれない足腰ヒザ痛みの真犯人(仮)
2012年02月01日 (水曜) 午後8時 〜 8時43分

“ひざ”、“腰”などが痛くて、なかなか治らない人は大注目!実はその痛み、「股関節」が原因かも・・・。そのことを知らないで放っておくと、ある日突然、激痛で歩けなくなっちゃうこともあるのだ。
40代以降の女性を中心に300〜400万人もいるという「変形性股関節症」は、悪化させると股関節の軟骨が削れ、炎症を起こし、最悪、関節が破壊されてしまう恐ろしい病気。いったいなぜ股関節ではなく、まったく違う場所に痛みが現れるのか?どうすれば予防、治療ができるのかを、番組が徹底研究!
最新型の人型ロボットと人間の股関節を比べてみると、人間は歩行だけでなく、あぐらをかいたり、足を組んだりと、自由自在に動かすために特殊な構造をしている。そのため歩くだけでも股関節には体重の4倍もの力がかかってしまう。それが、さらに誰もがしてしまいがちな「ある姿勢」をしてしまうと、股関節の負担が急増!軟骨を破壊してしまう危険が高まることが最新の研究で明らかに!そこから分かった予防法と、さらには、なんと股関節の状態を、ぐぐーんと改善すると期待される、自宅でできる超簡単治療法もバッチリ紹介。
長年治らないカラダの痛みを解消させて、一生元気に歩くために必須の情報が満載。

番組名:ためしてガッテン
タイトル:40代から特にキケン!とれない足腰ヒザ痛みの真犯人(仮)
放映日:2月1日(水曜)午後8時放送
ゲスト 竜雷太西田ひかる山瀬まみ
司会:立川志の輔、アシスタント:小野文惠アナウンサー

「変形性股関節症に貧乏ゆすり/ためしてガッテン」 / カラダの健康ノート 2012-02-01