絆創膏がなくて、ラップ&テーピングしてみた。湿潤療法?

料理してたら、包丁で指を切った!
にんじんザク切り中に余所見しちゃって。
爪の上からぐっさり。

 イテテ・・・~(>_<。)ゝ

あまり切れない包丁なのに、サクッと爪を貫通。
包丁、恐るべし。 侮る無かれ。

指で強く押して止血するも、血が止まらない。
手を離すと、すぐ真っ赤になる。

傷バンを貼ろうと、救急箱を開けてみたら。切れてた。
そうだっ! この前の傷バンで最後だった。
どうすんべ?

ふと、正月に聞いた兄の話を思い出す。

「最新の治療は、消毒せずにラップするだけなんよ!
 驚いたよ」

建築現場で働く兄は、ケガが絶えない。
そういえば、どこぞのテレビでもやってたっけな。

試しにやってみた。

水洗いし、消毒せずにそのまま指先をラップで包む。
剥がれないように、テーピングで固定。

夕べはさほど。 朝方ちょっと痛かった。
布団の中に入れて、温めすぎたからだろうか。
昼を過ぎたら、痛みも気にならなくなってた。
しかも、もう血が止まってた。

 オオーw(*゜o゜*)w

蒸れて大丈夫かなと思ったけど、それがいいのかな。
ほんと、不思議だ。

一日ごとに交換するらしい。
絆創膏と違って、傷にくっつくこともない。
ラップ&テーピングは、指サックのようにサクッと抜けた。
これなら交換も簡単そうだ。

山に行くときには、
傷バンの代わりにラップを持ってこーかな。
テーピングと水は、常備してるし。

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湿潤療法(しつじゅんりょうほう)(wikipedia)は、
創傷(そうしょう、特に擦過傷※擦り傷)や
熱傷(ねっしょう※火傷)、
褥瘡(じょくそう※床ずれ)などの皮膚潰瘍(かいよう)に対し、
従来のガーゼと消毒薬での治療を否定し、
「消毒をしない」
「乾かさない」
「水道水でよく洗う」を3原則として行う治療法。
モイストヒーリング、
閉鎖療法
潤い療法(うるおい療法)とも呼ばれる。

ラップ療法 → 褥瘡 ※夏には注意

詳しくは、以下を参照のこと。

新しい創傷治療 消毒とガーゼの撲滅を目指して
http://www.wound-treatment.jp/

いきなり説明をすると困惑する人が多いので、
治療について説明するのは必ず翌日にして、
初診時には説明しません。

なるほど。

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傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)

夏井睦
光文社 (2009/6/17)
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痛まず、早く、キレイに--
身体の力を生かす「最新治療」
脳よりも先に「感じ」「考え」、「共生」していた
人間の皮膚の持つ驚くべき力とは--

◎本書内容
ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。
しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱湯をかけるような行為」だという。
傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。
著者は、今注目の「湿潤療法」を確立した形成外科医である。
その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤療法は各地で広まっている。
しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、
患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。
なぜ、医学において生物学や科学の新しい成果は取り入れられないのか。
本書では医学界の問題点も鋭く検証。
さらに、生物進化の過程をたどりつつ見直した、皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、
意欲的な仮説を展開しながら解説する。

○傷口のジュクジュクは傷を治す最強の武器である
カサブタができれば安心......のウソ
○傷口に細菌がいるから化膿するわけではない
○消毒薬を使うのは「熱湯消毒」と原理は同じ
○ヤケドをしても入院も植皮も不要な例
○大病院の外科医にとってケガの患者は「招かざる」客
○ヒトを守る常在菌は人体の全細胞の数より多い
○脳は皮膚の持つ驚くべき能力を利用して作られた

◎本書目次
はじめに
第1章 なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか
第2章 傷の正しい治し方
第3章 ケガをしたら何科に行く?
第4章 私が湿潤治療をするようになったわけ--偶然の産物
第5章 消毒薬とは何か
第6章 人はなぜ傷を消毒し、乾かすようになったのか
第7章 「化膿する」とはどういうことか
第8章 病院でのケガの治療--ちょっと怖い話
第9章 医学はパラダイムの集合体だ
第10章 皮膚と傷と細菌の絶妙な関係
第11章 生物進化の過程から皮膚の力を見直すと......
      --脳は皮膚から作られた!?
あとがき

◎著者プロフィール
夏井睦(なついまこと)
1957年秋田県生まれ。東北大学医学部卒業。
日本形成外科学会認定医。石岡第一病院傷の治療センター長。
2001年、消毒とガーゼによる治療撲滅をかかげて、
インターネットサイト「新しい創傷治療」を開設。
趣味はピアノ演奏。
著書に『キズ・ヤケドは消毒してはいけない』(主婦の友社)、
『さらば消毒とガーゼ』(春秋社)、『これからの創傷治療』(医学書院)、
『創傷治療の常識非常識』『ドクター夏井の外傷治療「裏」マニュアル』(ともに三輪書店)
などがある。

もともとは褥瘡(じょくそう)…床ずれで傷ついた治療に使われていたらしい。

最新の傷バンには、この考え方を取り入れたものも多い。

お風呂にも入れる!?

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