いじめられている君へ。 いじめている君へ。 いじめを見ている君へ。。。 と言われたら、上から目線で”何か”ムカつかない?

朝日新聞、2012年8月21日(火)の朝刊に載っていた声。

「いじめを語る連載」続けて

作曲家 上 明子 (東京都世田谷区)

本紙のいじめをテーマに子どもたちに語りかける連載が一冊の本になるといいます。 多くの人の目に留まってほしいので、とてもよいことだと思います。 でもこれで連載が終わってしまったのは残念です。

最近、全国各地でいじめが発覚したり、警察が事件として取り扱ったりするようになりました。 大津市のいじめによる少年の自殺が公になったからだと思われます。 いじめは人間社会では絶対に無くならないと言われます。 だからこそ今の「反いじめ機運」を一過性で終わらせてはなりません。 社会が常にいじめを気配るよう、色々な分野の方のいじめへの思い、怒り、対策を毎日の新聞で目にできる状態にしておくことが必要だと思うのです。

「世間はいじめに関心を持ってますよ」と常に発言するメディアがあれば、それだけでも抑制効果はあるのではないでしょうか。 また、いじめを受け、命を絶とうと考える子どもたちを助けたいと思う人たちの勇気を後押しするためにも、いじめを語る連載は続けて欲しいと思います。

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いじめられている君へ
いじめている君へ
いじめを見ている君へ

コラムの連載が終わって最初に思ったこと。

「なんで連載やめちゃったんだろう」
「もう少し続けて欲しかった」

・・・でした。

この声欄の記事と、なんか似てた。

本を出すのか・・・なるほどなあ。

たぶん、いろいろとあったのでしょうね。

大津市のいじめ問題に対するネット”いじめ”とか、キリないし。

とか納得しちゃってたんだけどさ。

中途半端な覚悟にがっかりしていたところに、この声欄だ。

この声欄を読んでから、考えが少しずつ変わってきてる。

そもそも、このコラムは、いったい誰に向けたメッセージなのだろうか?

実は、いじめの当事者たちではないのかもしれない。。。

それというのも、こんな記事が目に留まったんよね。

ちゅか、完全版ってなんだよwww

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朝日新聞、2012年8月18日(土)の朝刊に載っていたコラム。 (PDF)

いじめの苦しみ 分かるよ
不登校になった8人が動画メッセージ

あなたはあなたのままで/大人はサイン受け止めて

(中略) 動画を作ったのは、フリースクール東京シューレ」の子どもたちやOB・OG。 (中略)

「 学校のことを考えることがつらい人へ 」

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まず、何よりも、言葉が温かかった。 

※この記事タイトルは残念だが、読み手を意識した結果なのだろう。 つまり、新聞の読者は”いじめの当事者以外”なのだろうということが推察できる。

”いじめ”という言葉を使っていない。

”いじめ”を認識するのが、まず第一のハードルやかんね。

まじ、精神的にしんどい。

これが軽減されるだけでも、ありがたい。

それと比べると、メディアによって加工されてる感が否めない。

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「いじめ」に関するコラムの継続には意味がある、とは思う。

社会的に風化させないためにも確かに必要だ、とも思う。

もっと読みたいけれど、何かがズレているような気もした。

そもそも、何も気にせずに読めるのは、どうしてだろう?

気にはしてるんだけれど、グサッとはならない。

(゜口゜;)うっ・・・・・

昔の古傷が、ちょっと痛む程度。

このように、言葉に出せるくらいだから、まあ、たいしたことはない。

これはたぶん、今ボクがいじめとは無関係な立場にあるだからだろう。

現場から離れた立場にあるから、”楽しく”も読めてしまう。

これじゃ、まるで野次馬のソレと同じじゃないか。

東電のアレを思い出した。

現場の人から見れば、冷やかしにしか映らないのかもしれない。

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いじめの解決は、人間の本能が係わっているだけに、難しい。

とされていた。 でも、実は、そうでもないこともわかってきた。

そう思えるのは、たぶん、ボクがパラダイス脳の持ち主だからだろう。

よかった。 よかった。

いや、よくない。

そもそも、いじめが”学校”だけのものだなんてことは、ありえない。

生きている限り、未来永劫と続いていく。

それがこの国の現実なのかもしれない。

自殺者が年間3万人もいるって国って狂ってるでしょ? おかしいでしょ?

見えにくいだけに、戦争よりもタチが悪い。

こんなに鈍感でいいんでしょうか?

もし目に見えないのだとしたら、いじめてる側だからかもしれない。

その数字に裏に隠れた”何か”を、感じなくてはならない。

”いじめ”を克服した先には、人間的な成長の可能性もあるんやし。

”いじめ”のすべてが悪いとは言わない。

善悪だけでは計れない面もあるのも事実。

でも、尊い命が消えてしまうのだとしたら、それはとても悲しい。

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このコラムは、”いじめ”に関して、直接の解決にはならないだろう。

「家出をしろ」とか、まともに読んでたらキリがない^^

大抵は肯定しつつも、”現実的ではない”と否定してしまうだろう。

だから、いじめられるんじゃないの?。。。そんなジレンマもある。

自分を維持するために必要なことだから仕方がないのだが。。。

対外的にも変えなきゃだが、自分の”何か”も変えないとイケない。

”そのままでいい”のだけれど、”そのままでもよくない”。

変えてはいけない部分と、変えなきゃいけない部分とがある。

半分は対外的な問題だけど、もう半分は対内的な問題でもある。

オブラートに包まれた言葉は、それらに気づく”ヒント”にはなるのかもしれない。

そして、唯一の希望があるとすれば、心に言葉の種をまくことだろうか。

そこから連想して、今の自分にどう落としこめるのだろうか。

今は無理でも、”気づき”への道しるべになっていくかもしれない。

これらの記事を読んで、少しでも心が動いたのなら可能性はある。

だから、思いっきりムカついてくれ。

それがきっと未来を切り裂く力となる、かもしれない。

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朝日新聞 朝刊一面「いじめと君」の酷い連載が終わって / 碧(あお)い日記 2012-08-17

確かにオリンピック景気と似てたな。

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連載したコラムは、ネットでも読めるようです。

朝日新聞 → デジタル特集 → いじめと君 (2012年7月〜8月掲載分)

《いじめられている君へ:番外編》 「勇気出して大人に知らせて」 作家・川上未映子さん (2012/08/21)
《いじめられている君へ》 「今いる世界、脱出しよう政治学者・姜尚中さん (2012/08/15)
《いじめられている君へ》 「逃げて まず自分が大事」 タレント・中川翔子さん (2012/08/14)
《いじめられている君へ》 「弱虫なんかじゃないよ」 医師・作家・川渕圭一さん (2012/08/11)
《いじめられている君へ》 「外の世界とつながろう脳科学者・茂木健一郎さん (2012/08/09)
《いじめられている君へ》 「私は考え方を変えたよ」 映画コメンテーター・LiLiCoさん (2012/08/08)
《いじめられている君へ》 「上手にうそをついて」 漫画家・西原理恵子さん (2012/08/04)
《いじめられている君へ》 「思い切って学校休もう」 冒険家・三浦雄一郎さん (2012/08/04)
《いじめられている君へ》 「味方に会いに行こうよ」 タレント・はるな愛さん (2012/08/01)
《いじめられている君へ》 「気持ち伝え話し合って」 AKB48・秋元才加さん (2012/07/28)
《いじめられている君へ》 「夢中な「何か」見つけて」 作家・辻村深月さん (2012/07/27)
《いじめられている君へ》 「本当は強くない連中だイラストレーター・安西水丸さん (2012/07/26)
《いじめられている君へ》 「1人になって読書しよう」 教育学者・斎藤孝さん (2012/07/25)
《いじめられている君へ》 「人生が輝く日 必ず来る」 作家・乙武洋匡さん (2012/07/24)
《いじめられている君へ》 「友達づくり、苦手でいい社会学者・土井隆義さん (2012/07/22)
《いじめられている君へ》 「聴かせて必ず答えるよ」 ラジオDJ・山本シュウさん (2012/07/20)
《いじめられている君へ》 「主役は自分 夢を持って」 モデル・押切もえさん (2012/07/18)

《いじめている君へ》 「君、想像したことある?」 タレント・春名風花さん (2012/08/16)
《いじめている君へ》 「今の大人と違った生き方を」 経済学者・金子勝さん (2012/08/13)
《いじめている君へ》 「濁った心を書いてみて」 エッセイスト・小島慶子さん (2012/08/12)
《いじめている君へ》 「逃げて生き延びるんや」 映画監督・井筒和幸さん (2012/08/06)
《いじめている君へ》 「ケンカして向き合おう」 声優・田中真弓さん (2012/08/02)
《いじめている君へ》 「親を悲しませないで」 歌手・マルシアさん (2012/07/30)
《いじめている君へ》 「その胸の内 話してみて」 タレント・細山貴嶺さん (2012/07/21)

《いじめを見ている君へ》 「自分の芯、ありますか」 お笑い芸人・猫ひろしさん (2012/08/10)
《いじめを見ている君へ》 「黙認していれば共犯」 歌手・エッセイスト・美輪明宏さん (2012/08/07)
《いじめを見ている君へ》 「「おかしい」と感じたら」 大学教授・中西新太郎さん (2012/08/05)
《いじめを見ている君へ》 「クラスに笑顔をさかそうサッカー日本代表槙野智章さん (2012/07/31)
《いじめを見ている君へ》 「今の無力感 はき出して」 作家・志茂田景樹さん (2012/07/29)
《いじめを見ている君へ》 「今の自分、カッコいいか舞踊家田中泯さん (2012/07/19)

茂木さんの話が興味深かった。

1つの集団に長く属し続けるのは、問題が多いのかもしれない。

だから、多くの人が外に出ろというのだろうか?

あからさまに言われると、否定されてる感じ。

周りに誰も話せる人がいないのなら、ラジオDJの山本シュウさんにメールしてみるのもいいかもしれない。

メールするマネでもいい。

言葉にすることができれば、何かのきっかけにはなるかもしれない。

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朝日新聞朝日新聞デジタルライフ → 教育 → 君へ (2006年11月〜12月掲載分)

《いじめられている君へ》 「大きな夢が支えてくれる」 漫画家・松本零士さん (2006/12/16)
《いじめられている君へ》 「違う出会いが待っている」 ジャーナリスト・鳥越俊太郎さん  (2006/12/14)
《いじめられている君へ》 「無理に変わらなくていいシンガー・ソングライター川嶋あいさん  (2006/12/12)
《いじめられている君へ》 「だれかに甘えていいよ」 プロサッカー選手・中村俊輔さん (2006/12/10)
《いじめられている君へ》 「自殺すること禁じます」 作家・石田衣良さん (2006/12/07)
《いじめられている君へ》 「立ち向かわなくてもいい」 大リーガー・松井秀喜さん (2006/12/06)
《いじめられている君へ》 「人生は学校の外にも」 アルピニスト野口健さん (2006/12/03)
《いじめられている君へ》 「広い海へ出てみよう」 東京海洋大客員助教授・さかなクン (2006/12/02)
《いじめられている君へ》 「「ひとり」になってもいい」 作家・モデル、華恵さん (2006/11/28)
《いじめられている君へ》 「家族は最高の味方だよ」 プロゴルファー・横峯さくらさん (2006/11/26)
《いじめられている君へ》 「自分支える足の声、聞いて」 作家・高史明さん (2006/11/22)
《いじめられている君へ》 「世の終わりと思わないで」 物理学者・小柴昌俊さん (2006/11/19)
《いじめられている君へ》 「それでも、話してみよう」 落語家・林家正蔵さん (2006/11/18)
《いじめられている君へ》 「死なないで、逃げて逃げて」 劇作家・鴻上尚史さん (2006/11/17)
《いじめられている君へ》 「すばらしい瞬間必ず来る」 児童文学者・あさのあつこさん (2006/11/14)

《いじめている君へ》 「大切な存在に気づいて」 タレント・乙葉さん (2006/12/15)
《いじめている君へ》 「できる方法で助けてあげて」 スポーツジャーナリスト増田明美さん (2006/12/13)
《いじめている君へ》 「人を傷つけても後悔する」 作家・平野啓一郎さん (2006/12/09)
《いじめている君へ》 「互いの気持ち考えよう」 お笑い芸人・長州小力さん (2006/12/08)
《いじめている君へ》 「苦しみに気づいてあげて」 作家・松谷みよ子さん (2006/12/05)
《いじめている君へ》 「自分であやまる勇気もって」 野球解説者・村田兆治さん (2006/12/01)
《いじめている君へ》 「小さな世界、出てごらん」 作家・カヌーイスト 野田知佑さん (2006/11/30)
《いじめている君へ》 「昔の「ガキ大将」になって」 俳優・高見のっぽさん (2006/11/29)
《いじめている君へ》 「大人のまねはしないで」 ジャーナリスト・むのたけじさん (2006/11/27)
《いじめている君へ》 「友達傷つけず、世界広げて」 作曲家・千住明さん (2006/11/25)
《いじめている君へ》 「いじめられる自分想像して」 タレント・ソニンさん (2006/11/24)
《いじめている君へ》 「嫌だって気持ち、かっこいい」 演出家・宮本亜門さん (2006/11/21)
《いじめている君へ》 「その安心感は自由を奪う」 精神科医斎藤環さん (2006/11/15)

自分に合ったものが1つでも見つかればええんやけどね。

しかし、なぜいじめっ子だったという告白文がないのだろうか? 

これだけ多くの意見があるのにもかかわらず。

違和感が残る。

いじめられていた私へ
いじめていた俺へ
いじめを見ていた自分へ

などのように、
タイトルを変えると違って見えるかもしれない。