テルマエ・ロマエのロケ地って水戸市にある七つ洞公園だったんだ!

七つ洞窟公園…知らんがな…と、ある記事が目に留まった。

古代ローマの浴場設計技師が現代日本にタイムスリップし、風呂文化を学びローマで名声を得るというコメディー映画「テルマエ・ロマエ」。人気漫画の映画化で話題を呼んでいるが、ロケ地が水戸市北部の「七つ洞公園」ということで、市がインターネットや広報誌で盛んにPRしている。
公園は池や小川、森など自然の風景を生かしたイギリス式庭園で、バブル期の1999年に開設された。イギリスの造園会社が設計し、積み石やれんがはイギリスから運んだ。総事業費は10億円。
ロケに訪れた監督が、古代ローマ風にも見える建造物や風景に「まるで映画のために造られたような面白い公園」と歓喜した、と新聞に紹介されていたが、その割に市民はよく知らない。足を運んでみると、思い当たる点がいくつかある。
気の利いた案内板もなく、たどりつくのに一苦労。園内に看板が少なく、どこに何があり、自分がどこにいるのかさえ不確か。何より、自然豊かな農村地帯では、自然を生かしたイギリス式庭園のありがたみも薄れる。
「魅力度」の全国ランキングで最下位の茨城では、各地でロケ地の誘致に力を入れている。地域おこしにもつながり、大いに結構。ただし、ロケ地イコール観光地ではない。観光地に育てるには、その場の魅力とともに、便乗、場当たりではなく、もてなしの心を含めた永続的な取り組みが必要である。

街路樹 茨城朝日 20120808 Vol.1494 より


なるほど、それであちらこちらにロケ地ができているんだな。知らなかった。茨城はアピールすんのがヘタッピだかんな。

茨城県の地図を広げてみると、七つ洞公園は水戸市の国井町にあった。北に隣接する那珂市との境。那珂インターを降りて、国道118号線の農業試験場交差点を曲がり、農業総合センターの先に七つ洞公園はあった。農協学園の裏手だろうか?那珂川近くの国井中学校方面から入るのかもしれない。確かに、地図で見てもわかりにくかった。

確かに、観光地に発展させるには、ロケ地だけではダメだろう。人を惹き付ける仕掛けが必要だ。例えば、わかりにくい立地を逆手にとって、オリエンテーリング的なゲーム要素を取り入れるとかしたら面白そうだ。迷うのも楽しめるように、茨城弁でヒントを散りばめたり、クイズにするという方法もある。最近流行りの宝探しなら大人も子どもも喜んでくれるかもしれない。

いずれにせよ、魅力的な場所があっても、継続的に人が来てくれなければハコモノと同じ。風が通らない家がカビやすいように、人の流れを意識しないとすぐに街は寂れていく。訪れた人がまた来たいと思えるような人に憩いを与える場所が、観光地となっていくのだろう。きっかけは何だっていい。人の心をつかむのは、モノではなく、そこにかかわる人の熱意なのだから。

けっぱれ!イバラキ!高校野球、本日の第4試合、常総学院もガンバレ!