(祝)佐渡の放鳥トキにひな誕生♪

佐渡で放鳥しているトキに、ひな誕生ですって♪

 オオーw(*゜o゜*)w

なんとも、うれしい話題だ。

佐渡のトキにひな誕生 国内野生で36年ぶり日本経済新聞 2012/4/22 21:11 (2012/4/22 22:04更新)

 環境省は22日、新潟県佐渡市で放鳥され、巣の中で卵を温める「抱卵」をしていた国の特別天然記念物トキのつがい1組にひなが生まれたのを確認した。放鳥トキのひな誕生は初めてで、国内の野生で確認されたのは1976年以来36年ぶり。順調に育てば約40日後に巣立つ。
 佐渡市での放鳥開始から約3年半。絶滅の危機にひんした生物の野生復帰を目指す世界的に見ても珍しい事業は、ひなの誕生で大きく弾みがついた。無事に巣立てば74年以来38年ぶりとなる。
 ひなの映像を確認した佐渡トキ保護センターに勤務する新潟県の金子良則獣医師によると、体長約20センチ、重さ約200グラムで、生後1週間程度とみられる。生まれた直後は体長12〜13センチで重さ約60グラムという。環境省は、野生復帰という最終目標があるため、外敵に襲われても追い払うなどの対策はとらない方針。
 同省によると、つがいは、いずれも佐渡市佐渡トキ保護センターで生まれ、昨年3月に放鳥された3歳雄と2歳雌。3月16日に営巣が確認されていた。
 巣の近くに小型カメラを設置したが、4月3日からの暴風で位置がずれて巣が写らなくなり、11日には録画できなくなっていた。22日朝、新たに別のビデオカメラを設置して録画。午前6時から午後5時半までの映像にひなの頭部が写っているのを確認した。
 トキは乱獲などが原因で81年に国内の野生はいなくなった。68年に捕獲され、佐渡トキ保護センターで飼育していた雌の「キン」が2003年に推定36歳で死に、日本産は姿を消した。99年以降、中国産を日本で繁殖させて数を増やし、08〜11年に計78羽を放鳥した。
 同種事業としては、兵庫県豊岡市で放鳥された国の特別天然記念物コウノトリのひなが07年、野生では43年ぶりに誕生。その後も毎年ひなが生まれ、順調に数を増やしている。〔共同〕

トキ:ひな誕生 「一羽でも増えて」 新潟・佐渡、喜び一色毎日新聞 2012年04月23日 東京朝刊

 国の特別天然記念物であるトキのひなが自然界で36年ぶりに誕生した。新潟県佐渡市で放鳥されたトキの野生復帰に尽力してきた関係者や市民からは喜びの声が上がり、島はお祝いムードに包まれた。
 地元で親子2代にわたってトキの保護に携わってきた高野毅(たけし)さん(68)は「ひなが一羽でも増えてほしい」と喜びを隠せない様子。
 高野さんは、同市でトキ保護センター(現・佐渡トキ保護センター)の飼育員だった父高治(たかじ)さん(享年84)の遺志を受け継ぎ、地元でトキの餌場づくりを進め、市民団体「生椿(はえつばき)の自然を守る会」会長として、生まれ育った生椿地区の里山整備などを続けている。
 高野さんは「暮らしの中で人間とトキが共に生きる環境を取り戻すのが父の夢だった」と話す。「これまでふ化しなかったのは人間が関わり過ぎた影響があるかもしれない。トキに自由を与え、人間はできるだけ遠くから支援していくべきだ」
 

トキひな誕生 地元で喜びの声NHKニュース 2012年4月23日 12時15分

新潟県佐渡市で野生復帰を目指して自然に放された国の特別天然記念物のトキのひなが初めて誕生したことを受けて、環境省は23日も巣の近くに小型カメラを設置し、親鳥やひなに影響が出ないよう注意しながら観察を続けています。
一方、地元では、ひなの誕生を喜ぶ声が聞かれました。

.■“期待寄せながら”観察継続
佐渡市では、去年の春に放鳥されたトキのうち、3歳のオスと2歳のメスのつがいの巣で放鳥されたトキでは初めてひなが誕生しているのが、22日、近くに設置した小型カメラで確認されました。
環境省によりますと、ひなの体長はおよそ20センチで、ふ化から1週間程度たっているとみられ、順調に育てば誕生から40日間ほどで親鳥と同じ大きさになり、来月下旬には巣立つとみられています。
この巣には今月1日には4つの卵があることが確認されていて、環境省は親鳥やひなに影響が出ないよう注意しながら、23日も巣の近くに小型カメラを設置し、ほかの卵からひなが誕生していないかを含め観察を続けています。
佐渡市内では、このほかにも卵を温めているとみられるトキのつがいが合わせて10組いて、このうちの1組はすでに卵がふ化する可能性がある時期に入っています。
環境省は、このつがいの巣の近くにも小型カメラを設置して、今後もふ化が続くことに期待を寄せながら観察することにしています。
環境省の長田啓首席自然保護官は「野生復帰の長い道のりのなかでは小さな一歩かもしれないが、着実な一歩だと思っている」と話していました。
トキの飼育や訓練などを行ってきた佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師は、「首を上げる力強さがある元気なひなだ。ふ化を知ったときは思わず涙が出てしまったが、まだ、これからだ」と話していました。

■地元では喜びの声
新潟県佐渡市では、念願のトキのひなの誕生に地元の住民たちから喜びの声が聞かれました。
佐渡市の玄関口のフェリーターミナルでは、ひなの誕生を祝う垂れ幕が掲げられたり、土産物を売る店で店員がトキにちなんだお菓子の箱に「佐渡の自然に二世誕生」と書かれたシールを貼ったりして、トキの誕生を祝いました。
土産物店の女性店員は「先日の強風や地震もあったのに耐えて、よく生まれてくれたと思います。カラスやテンなど天敵の野生動物に負けないで無事に育ってほしい」と話していました。
また、会社員の男性は「地元にとっても明るいニュースになりました。野生のトキが佐渡の空をたくさん飛び交うところが見たいです」と期待していました。
トキのひなの誕生から一夜明けた新潟県佐渡市の市役所では、ひなの誕生を祝う懸垂幕が掲げられました。
佐渡市役所では、午前9時すぎに2階の踊り場から「トキよ大空へ 祝 放鳥トキのヒナ誕生」と書かれた長さ7メートルほどの懸垂幕が掲げられ、職員から拍手が起こりました。
佐渡市の甲斐元也市長は「昨夜、誕生の知らせを聞いたときは天にも舞い上がる気持ちだった。これからほかのつがいでもひなが誕生してほしいし、観光の活性化につながることを期待したい。応援してくれた人と一緒に喜びたい」と話していました。
新潟県泉田裕彦知事は「ことしは暴風があったり、カラスが卵をくわえていったりと、いろいろなことがあって、ことしもまただめかなっていう気持ちが湧き始めたところの吉報だったので、やったという感じで、本当にうれしく思う。長い間にさまざまな人が最大限の努力をしてくれた結果として、この日を迎えられた。今後、厳しい環境を乗り越えて巣立ち、そして本当の自然復帰につながってほしい」と述べました。

トキひな誕生の巣 新たに2羽確認NHKニュース 2012年4月23日 22時24分

新潟県佐渡市で、野生復帰を目指して自然に放された国の特別天然記念物のトキで、環境省は、初めてのひなが誕生した巣に、新たに少なくとも2羽のひながいることが、23日夜、確認されたと発表しました。
佐渡市では、自然に放して繁殖を試みているトキのうち、去年の春に放された3歳のオスと2歳のメスのつがいの巣で初めてひなが誕生しているのが、22日、ビデオカメラの映像で確認されています。
環境省が、23日も同じ巣の近くにビデオカメラを設置し撮影した映像を回収した結果、新たに少なくとも2羽が生まれていることが23日午後7時40分ごろに確認されたということです。
環境省が撮影した映像には、巣の中で親鳥の足元に3羽のひなの灰色の頭がのぞいているのが確認出来ます。環境省によりますと、3羽のうち、2羽は同じくらいの大きさで、もう1羽はほかの2羽よりも体が小さくあとから産まれたとみられるということです。
この巣には、今月1日に4個の卵があることが確認されていて、環境省はほかにひなが生まれていないか注意深く観察を続けていました。
佐渡市で、トキを自然に放して繁殖させる試みでは、これまでに78羽が自然に放されましたが、おととしと去年は、卵は産まれたもののひなはかえらなかっただけに、今回、合わせて3羽のひなの誕生が確認されたことで、自然界でトキをふ化させる試みは大きく前進することになります。
環境省は、24日もカメラを設置して、引き続き観察を続けることにしています。
■.自然保護官“餌の確保が心配”
新たに2羽のひなが確認されたことについて、現地でトキの野生復帰に取り組む環境省の長田啓首席自然保護官は「始めは『2羽いる』と職場で声が上がって、映像をよく見ると小さいひながもう1羽いて、素直にうれしかった」と話しました。
そのうえで「佐渡トキ保護センターで飼育しているトキでも、3羽もふ化するのは子作りが上手なつがいなので驚きました。ただうれしい反面、ひなが多いほど多くの餌が必要になるので、親が餌を確保できるか心配もあります。3羽が無事に育つように邪魔にならないよう観察を続けたい」と話していました。
■“トキ自身が成長した結果”
一方、親子2代にわたってトキの保護活動に取り組んできた新潟県佐渡市の高野毅さん(68)は「これまで繁殖がうまくいかなかった経験から、トキ自身が環境に応じた子育てのしかたや天敵に対して注意すべきことなどを学び、成長してくれた結果ではないか。それと同時に、これまでトキの保護に力を注いできた人たちの努力が実を結んだという、2つの力が重なった結果だと感じます。今後、こうした活動を子どもたちにもきちんと受け継いでいくことが私たちの役目だと思っています」と話していました。

以前、佐渡トキ保護センターを訪れたことがあるけれど。

その時は、野生のトキなんて、想像できなかったなあ。

宿泊したドンデン山荘から見た、朝日が懐かしい。

あ、曇ってたっけ。

陽気もよくなってきたし、久しぶりに、行ってみたいな。

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