養老孟司さんの話をテレビで聞いてたら萎えてきた。

養老孟司さんの話。

どこか他人事のように聞こえる。

東日本大震災、戦後の日本よりはマシ」

「広島はもっと酷かった」

言ってることはもっともだが、どこか熱がない。

ただ、いろいろと考えさせられるのも事実。

そんなヒントをくれる。

だからむかつくのだろう。

心が揺さぶられるのだろう。

希望とは自分が変わること。

かけがえのないもの (新潮文庫)

養老 孟司
新潮社 (2008-12-20)
売り上げランキング: 3004

2008年に出版したにしては。

まるで原発事故を予測していたかのようなタイトル。

「死体が映らない」

「人がさらわれてるような映像も映さない」

「結婚する人は一時的に増えただけで、実際は減っている。」

…などなど。

当たり前のことを、当たり前のように話す。

世間に流されずに、確固とした個がある、大人の姿だ。

そんな風に情報統制された社会は、戦前・戦中の日本。

まるで今の中国をみているようだった。

日本の国民性がそうさせるのだろうか?

聞いてて、ゾッとした。

そう言えば、震災を体験した母は、こんな風に話してた。

地震はひどかったけど、テレビを見てもピンと来ない」

当たり前だよ。

怖い真実は、見ないようにしてるんだから。

最近、大阪で話題に上がっていたのは、こんなん。

 3.東日本大震災
 2.オセロ中島さん
 1.橋下徹大阪市長の暴走

死を目にしない我々にとって、大震災をどこか他人事?

あー、なんか情けなくなってきた。

関西はゲンキだけど、テレビ画面の向こう側に映る大阪はどこかノンキだ。

世界の2大科学誌の表紙は「東日本大震災」写真。

このギャップはなんだろう? 異様さを感じた。

ようやくプルトニウムが飛び散ってるのでは?なんて情報も出てきたな。

危険な情報ほど公開が遅すぎる。

我々はリスク管理をしてはいけない民族なのだろうか。

印象に残ったのは「人が動けばいい」だったかな。

熱意不足な若者が多くなったのは、IT化にあるかもしれない。

確かに、体を動かすのが面倒というか、楽しくなくなってた。

筋肉と心が繋がっているのを、知らなかったからだろう。

経済(GDB)はエネルギー消費に正比例する。

そんなアホな常識・幻想を覆えしたい。

世界の2大科学誌、表紙はともに「東日本大震災」写真朝日新聞デジタル 2012年3月10日16時37分

 世界を代表する2大科学誌が今週、そろって最新号の表紙に東日本大震災関連の写真をあしらった。

 8日付英科学誌ネイチャーは、津波被害に遭いながら生き残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を使い、「がれきからの復興」との見出しを添えた。

 一方、9日付米科学誌サイエンスは、事故前の2010年8月に撮影されたという東京電力福島第一原発プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料用の冷却プールの写真を採用。炉心溶融に関する記事などを掲載した。

原発事故で拡散、プルトニウム241初検出 / 読売新聞 2012年3月9日08時04分

 東京電力福島第一原子力発電所事故で拡散したとみられるプルトニウム241を、放射線医学総合研究所などが福島県内で初めて検出した。
 文部科学省による昨年9月の調査結果では、同位体プルトニウム238、239、240を検出していたが、241は調査対象外だった。英国の科学電子雑誌に8日、発表した。
 研究チームは浪江町飯舘村のほか、広野と楢葉の両町にまたがるJヴィレッジの3か所から採取した土壌や落ち葉から、241(1キロ・グラムあたり4・52〜34・8ベクレル)を検出した。241は国内ではほとんど検出されないため、原発事故で拡散したと結論づけた。
 最大濃度の落ち葉が採取された場所の今後50年間の被曝(ひばく)線量は0・44ミリ・シーベルトと試算され、健康影響はほとんどないと研究チームはみている。ただ、241が崩壊して生じる放射性物質アメリシウムは植物へ移行しやすいという研究もあり、「継続調査が必要だ」としている。文科省は241を調査から外した理由について、「検査に時間がかかるため、同じベータ核種のストロンチウムを優先した」と説明している。

頭がいい専門家の言い訳は、もう聞きたくない。