世の中は、言ったもんがち?

正月に実家に帰ったときの話である。

義姉さんが言った。

「昔ね、同僚が社長に直談判したら、給料が上がった。」

ああ、確かに。

外資系って、そーゆーとこあるよね。

日本の大手だと、まず社長室がどこにあるのかわからないw

でも、外資系の企業は、組織構造がとてもフラットだ。

名前の呼び方もフラットだし。

上司に意見が言いやすい雰囲気がある。

日本のベンチャーも、そんなところが多い。

学生の頃、外資系の会社でインターンしてたことあるんだけど。

いきなり副社長に話しかけられて、びっくりした。

副社長ってのは、あとから知ったことなんだけど。

リーダーが、よく現場を視察にくる。

そして、職場のちょっとした変化に、とても敏感。

ステキだなと思った。

日本の大手企業では、あまり見かけなくなった光景。

リーダーの現場まわりは、基本中の基本なのかもね。

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話を戻して。

日本では、モノを言い難い雰囲気がある。

なぜだかは、よくわからない。

「世の中は、言ったもんがち」

確かにそう。

そうなんだよね。

「何も言わないで、そのくらいわかれよ。」

かつてのボクは、そう思ってたかもな。

独り善がりすぎたのかもしれない。

 ヾ(_ _。)ハンセイ…

でも、上の立場に立ってみると、よくわかる。

現場では何が困ってるのか、なかなか見えてこない。

言われてみて、はじめてわかることが多い。

だから、言ってくれる人は、ありがたい。

でないと、リーダーは、お山の大将になっちゃう。

オリンパスを見てて、そう思った。

問題を指摘した元社長の復帰を拒絶した時点で、もうダメだと思った。

上場廃止して、一から出直した方がいいよ。

現場は、いいもの作ってるんだからさ。

オリンパス上場維持で東証が負う責任日本経済新聞 2012/1/21付

 東京証券取引所は多額の損失を隠していたオリンパスの株式を、経営に問題があることを示す「特設注意市場銘柄」に指定した。上場は当面維持されるが、東証企業統治や法令順守の状況を最長3年監視する。その間に経営や財務の面で問題が浮上すれば、上場廃止となる可能性がある。

 とりあえず市場にとどまることを許されたオリンパスは、日本市場の信頼を損ねた事実を重く受けとめ、経営改革を急ぐべきだ。

 東証有価証券報告書の虚偽記載が悪質な場合、上場廃止という重い制裁を下してきた。主な例としては大株主の持ち株比率を過少記載していた西武鉄道や、債務超過を隠したカネボウがある。いずれも上場廃止基準に触れる実態を偽ったことが、「悪質な虚偽記載」と見なされた。

 オリンパスは昨年12月、過去の訂正有価証券報告書と2011年4〜9月期決算を発表した。それを見ると同社は過去から現在に至るまで、債務超過など上場廃止に該当する状態ではない。これが上場維持の最大の根拠だ。

 今回の東証の判断は、過去の事例とは整合性がとれる。しかし、割り切れないものも残る。

 オリンパス問題は日本市場の不透明さの象徴になっている。他の上場企業も損失を隠しているのではないかという見方が、海外で広がっている。疑いを払拭するために、一罰百戒の意味でオリンパスには市場からの退出を命じるべきだとの声もあった。

 そうした意見を退けたからには、東証は日本市場が不正に寛大と見られないよう、オリンパスを厳しく指導する責務を負う。

 上場維持・廃止の制度も再検討の余地がある。

 上場企業の虚偽記載が発覚すると、思惑が先行して株価は乱高下するのが常だ。投機的な売買が誘発されるのは、上場維持・廃止が東証の裁量で大きく左右されるからだ。米英の証券取引所が虚偽記載を理由に上場を廃止する例はほとんどない。上場廃止となるのは企業が破綻したり、株価が一定水準以下に長期低迷したりといった場合に限られる。

 東証の制度も簡潔で、国際的に見て分かりやすいものにすべきだ。市場を舞台にした不正をなくすには、監督当局が不正摘発の陣容を充実させ、粉飾を見抜けなかった監査人には重い罰を科すなど多面的な対応が欠かせない。