大阪ダブル選挙。既存政党の威信をかけた戦い(w避けるために丸投げしてたっぽいけどw)も維新の会に敗れる。

昨日、大阪市と府とのダブル選挙の開票が行われた。

大阪維新の会の橋下氏と松井氏が当選確実となった。

予想通りって言えば、そうなんだけど。

票数も、だいぶ開いたようですね。

「100年戦争に終止符」、言葉じりが絶妙。

国全体が大変なときに内輪もめなんかしてる場合じゃないですよね。

てか、府と市は、そんな長い間、争ってたんだ(笑)

大阪ダブル選:維新圧勝 既成政党離れは明確に毎日新聞 2011年11月28日 2時30分

 「自分たちの力ではどうしようもないほど、大阪維新の会の票が伸びた」

 大阪府小選挙区選出の民主党衆院議員は、維新完勝の衝撃をこう表現した。民主、自民など既成政党と、首長政党の維新が対決したダブル選挙。2大政党は有権者の既成政党離れを突きつけられ、立ちすくんでいる。

 野田政権発足後、初の大型地方選挙に対し、民主党本部は「一地方の選挙」として静観し続けた。大阪府連レベルで支援したものの、平野博文国対委員長ら地元選出議員を除き、党幹部はほとんど応援に入らなかった。党副幹事長は「大阪の支持者の名簿集めの指示さえ来なかった」ともらす。

 民主党が対応を府連に「丸投げ」したのはダブル選が「既成政党VS首長政党」の構図になるのを避けるためだ。09年の政権交代後、3人目の首相が誕生し党への期待感は薄れるばかり。次期衆院選を控え、民主党本部は維新代表の橋下徹氏との全面対決を避けるため距離を置いてきた。

 ダブル選の対応を府連任せにしたのは自民党も同じだ。次期衆院選での政権奪還に向け、橋下人気は無視できない。自民党石原伸晃幹事長は27日夜、都構想について「協力要請があれば検討する」と前向きに対応する考えを示した。

 「おやじが橋下氏の応援で26日に大阪に入ることになりました」

 石原氏は24日、自民党関係者に対し、実父の石原慎太郎東京都知事の大阪入りを伝えた。府連側は難色を示したが、石原氏は「おやじには自民党籍がなく、どうしようもない」と取りあわなかった。石原氏は9月にテレビ番組で都構想に賛同しており、自民党内では「父親のパイプを活用し、橋下氏との連携を探っているのではないか」との見方もある。

 2大政党が存在感を示せなかった一方で、国民新党みんなの党など中小政党は選挙中から維新を支援してきた。維新のダブル選挙制覇を受けて、橋下氏を取り込んだ新党結成や衆院選での連携を急いでいる。

 「オールジャパンでわが国の国力アップをする方策を考えなければいけない」

 国民新党亀井静香代表は25日の会見で独自の新党構想を表明。連携相手として亀井氏が挙げたのは橋下氏のほか、石原都知事大村秀章・愛知県知事ら知名度のある首長。民主党との連立を見限った亀井氏は郵政改革法案を巡る連立離脱を示唆し、新党結成を探っている。

 亀井氏は27日夜、毎日新聞の取材に「既成政党への圧倒的なノーの表明だ。地方から日本を変えていくという動きとドッキングしないといけない」と歓迎した。ただ橋下氏や石原都知事らは新党参加に否定的で、広がりはないとの見方が強い。

 みんなの党渡辺喜美代表も維新候補を応援するため、選挙中、5回も大阪に入った。27日夜も橋下氏の記者会見会場に姿を見せ、維新の国政進出に「協力する」と表明した。

 一方、公明党はダブル選挙に自主投票で対応した。大阪府内の衆院小選挙区で公認候補を擁立する次期衆院選を最優先。支持母体の創価学会幹部は「反橋下陣営に入らなかったことが、維新への最大のエールだ」と語り、維新が対抗馬を立てないことを期待する。

 参院で野党が過半数を占めるねじれ国会で国政の閉塞(へいそく)感が強まるなか、今春の統一地方選以降、民意の受け皿として大阪や愛知の首長政党が存在感を増している。維新の勢いにおびえる民主、自民両党。橋下氏の取り込みを競い合う中小政党。国政を舞台に「大阪ショック」の第2幕が上がろうとしている。【高山祐、高橋恵子、念佛明奈】

2大政党は有権者の既成政党離れを突きつけられ、立ちすくんでいる。

民主党本部は維新代表との全面対決を避けるため距離を置いてきた。

国民新党みんなの党など中小政党は選挙中から維新を支援してきた。

公明党はダブル選挙に自主投票で対応した。

・・・

誰しもが大阪維新の会の勝利を予感していたのかもしれません。

見方はいろいろあるんですが、

一番の勝因は、「ダブル選挙」なるイベントを作り上げた戦略でしょう。

つまらない選挙をイベントにしてしまった橋下氏はスゴイ。

無党派層も参加して、投票率も上がったことと思います。

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大阪ダブル選 市長に橋下氏、知事に松井氏当確日本経済新聞 2011/11/27 12:43

 大阪府知事大阪市長のダブル選挙は27日投票、即日開票され、地域政党大阪維新の会」代表で前府知事の橋下徹氏(42)が市長選、維新幹事長で前府議松井一郎氏(47)が知事選でそれぞれ当選を確実にした。両氏は府市を解体・再編し、広域行政を一元的に担う「大阪都構想」を掲げており、構想実現に向けた作業に着手するとみられる。ただ、構想実現には法改正を伴うなどハードルは高い。また、府は10年度末の府債残高が6兆円を突破、市は生活保護世帯が自治体最多となっている。両氏はまず、地域に閉塞感をもたらしている諸課題への行政手腕が問われる。

「100年戦争に終止符」 大阪ダブル選で橋下氏と松井氏が万歳(27日午後、大阪市)  今回のダブル選挙は、任期満了に伴う市長選にあわせて橋下氏が府知事を任期途中で辞職、40年ぶりに実施された。大都市のあり方などを巡り激しい論戦となったため有権者の関心は高く、午後7時現在の投票率は市長選が46.01%で、前回選挙より11.88ポイント上昇。知事選は41.26%で同0.94ポイント上昇した。

 大阪は経済の地盤沈下が続き、2009年度の1人当たり府民所得は約288万円と10年間で約43万円減った。橋下、松井両氏の維新側は15年めどに大阪都に移行して府市の非効率な二重行政を解消、経済の立て直しにつなげる考えだ。

 選挙戦では、現職市長で再選を目指した平松邦夫氏(63)が都構想に反発。府知事選候補の前大阪府池田市長、倉田薫氏(63)と府市連携を唱えて共闘。民主、自民両党の府連レベルの支援を受けたが、有権者の支持は広がらなかった。

午後7時現在の投票率
市長選が46.01%で、前回選挙より11.88ポイント上昇。
知事選は41.26%で同0.94ポイント上昇した。

市長選は大幅に伸びたけど、府知事選はさほど変わらなかったんね。
そりゃそうか、橋下氏vs平松氏の戦いは、市長選の方なんだし。

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