今週号のワンピースは自虐ネタに見えた。

毎週楽しみにしてるマンガ・ワンピース。

でも、今回のは痛かった。

いまだかつてない痛みだ。

なんからしくない。

尾田っち、大丈夫?

One Piece 第643話 「ファントム」

新魚人海賊団のボス「ホーディ」の正体は、実態のない空っぽの敵?

言いたいことはなんとなくわかるんだけど。

基本的なところは、たぶんに。

「絵本の富士山と、実際に登ってみた富士山とは違う」

なのかなあ。

テレビや新聞だけを見て読んで、わかった気になってしまって。

自分の目で事実を確認することを怠りがちだったりする。

情報を鵜呑みにして知った気になっている人が、なんと多いことか。

こんな情報社会だからこその警告・・・なんてね。

勘違いというか、誤解というか、へんな共感が生まれたりする。

そこに戦争の種が潜んでいるのかも、なんてね。

そんなとき、アメリカのデモが浮かんできたんだけど。

まあ、時事ネタやし、少なからず関係してるのかもしれへんね。

なるほどなと思ったのは、体験の欠落と意志の欠落との関係。

×意思、○意志 ← 最近まで違いがわからなかった(笑)

それと、「ホーディ」は、「天竜人たち」と似た存在になっている?

「ホーディ」が出始めたときから感じてたことなんだけど。

憎んでるはずの相手なのに、どんどん似てきてしまう悲劇。

そこんところは、人の妙でして。

ルパンと銭型のような関係だったら、楽しいんだけどね。

やはり、それとは違った別方向のポリチィがあるんだと思う。

人は「自分の陰」を「見たもの」に投影する癖がある。

これを意識するだけでも、たぶん世界が違って見えてくるハズ。

善も悪も、好きも嫌いも、すべては自分がつくり出してる。

インペルダウンでの黒ひげの台詞を思い出した。

とまあ、ここら辺までが共感できた部分。

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では、本やマンガの世界はどうなのだろう?

みんな実体験に基づいて作っているのだろうか。

そこのところの違いを聞いてみたい。

空想のすべてが「悪」ではないのだから。

太宰治さんの遺作を思い出してしまった^^

だから、なんとなくなんやけど。

あとひとピースが足りないというか。

もうひとひねりあるような気がしてる。

それと、ホーディを「悪」だと言いたくないのはわかるんだけど。

「環境が生み出した」ってのは、なんかカチンときた。

確かに環境が影響してるんだろうけれど、それだけじゃなくね?

まあ、次週以降の展開に期待してますよん。

ヌマヌマの奴の(マヌケな?)活躍もまだ見てないしね。

ああ、だからヌマなのか。

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