【健康】寿命を延ばす!?長寿遺伝子サーチュインをONにする方法〜NHKスペシャル(2011年6月12日放送)

NHKスペシャル
あなたの寿命は延ばせる〜発見!長寿遺伝子〜
2011年6月12日(日)放送

メモ書き。

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◆老化を遅らせる遺伝子を発見!?

 ・サーチュイン遺伝子
 ・誰にでもあるがOFFの状態
 ・普通の暮らしでは働かない

サーチュイン遺伝子をONにする方法

 1.食事制限
 2.長寿薬

◆食事制限の方法

 ・日常使うエネルギー量を計算して25%に抑える
 ・2ヶ月弱(7週間)続けるとONになる

 腹八分目の食生活…キーワードは飢餓状態!?
 しかし、食事を元に戻すと、すぐにOFFに^^;

◆長寿薬の正体とは!?

 ・レスベラトロール(赤ぶどうの皮などに含まれる)

 現在、サプリメントとして販売されてはいるが、未実証。
 効果が実証された医薬品はまだ。 現在開発中。

□導入
□老化の原因って何があるの?
□遺伝子をONにさせる方法とは?
□同じことは人でも起こるの?
金沢医科大学で行われた実験

つづく・・・

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□導入

百歳を過ぎても元気で若々しいのはある遺伝子のお陰。 最新の研究で寿命を延ばす遺伝子が発見された。

嬉しいことに、この遺伝子は誰もが持っている。 ところが、普段は眠っている・・・でも、ある方法で遺伝子をスイッチONできることがわかった。

動物実験

・2匹お赤毛ザル(平均寿命26歳)、共に24歳(人間なら75歳前後)。

一方の猿は、毛が抜けて、皮膚には皺が増えている、猿の老化現象。 人間が歳を取ると、髪が薄く、シワが増えるのと同じ。

ところがもう一方の猿は、ある方法で寿命を延ばす遺伝子をONにした。 毛はフサフサで、皮膚のシワやタルみは殆どない。 顔の肌にもツヤがあって、若々しく見える。

→ 同じ方法で「遺伝子をON」にすれば人間も長寿になれる。 平均寿命が100歳になることも可能に?! 肌、血管、筋肉などの若さが保つことができる。

ジェームズ・スモリガ博士(メアリーウッド大学)曰く、近い将来、誰もが老化を遅らせ、寿命を延ばせるようになるでしょう。 人間は、平均寿命100歳まで生きることが可能になると思います、とのこと。

誰もが持ったことが分かった寿命を延ばす遺伝子。

それは、どうすればONになるのか?
その時、寿命はどこまで延びるのか?

研究の最前線を老います・・・orz

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司会進行: 萩本欽一(キンちゃん)
天の声(アシスタント): 中山えみり

人生の道を表現した仮想空間に立つキンちゃん

なんかスゴそうな話ですね。
たった1つの遺伝子が働くことによって寿命が延びる?
誰にでもある、このわたくしにもあるってことですね?

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□老化の原因とは?

1.ミトコンドリア

 ミトコンドリア:細胞内のエネルギー工場

 ミトコンドリアは、加齢で弱ったり、数が減ったりする
 これが、歳をとって息切れしやすくなる原因の1つ

2.免疫細胞の暴走

 本来、免疫細胞は病原菌と戦い、体を守ってくれる細胞
 加齢により、暴走して自分の体を攻撃してしまう

 体を守るための免疫細胞が、老化の原因になっている?!

老化の原因は他にもあるが、この2つが、現在、最も注目されている。 その遺伝子をONすれば、健康のまま長生きできる。 この遺伝子は誰もが持っているけど、殆どの人は働かない状態になっている。 「あること」をしないと働かない。

え?遺伝子ってON/OFF可能なの? ←説明が欲しい
そして、嫌な遺伝子は眠らせておきたい。。。
生活習慣でON/OFFが決まるのかなあ。

では、いったいどうすればいいの?

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□遺伝子をONにさせる方法とは?

ウィスコンシン大学アメリカ・ウィスコンシン州マディソン)では、衛生管理された研究所の地下で「老化を遅らせる実験」が続けられている。 80匹前後の猿を20年以上飼い続ける気の長い実験。

動物実験

アカゲザル(平均寿命26歳)、2匹の猿、どちらも24歳、人間なら75歳のお年寄り。 猿は老化すると毛が抜け、皮膚にはシワが増えてくる。 人が歳を取ると髪が薄くなり、シワが増えるのと同じ。

一方は、歳相応に老化が進んだ猿。 しかし、もう一方は、見た目がまったく違う。 毛ツヤが良くフサフサ。 老化を遅らせる遺伝子が働いていると考えられている。

リッキー・コールマン博士(ウィスコンシン大学)曰く、老化を遅らせるスイッチをONにする方法を見つけた。 そのお陰で、こちらの猿は若く見える。

脳でも驚くべき変化が起こっている。 歳をとった猿の脳の断面、白い部分が目立つ。 神経細胞が老化して隙間ができている箇所。 これに対し、遺伝子がONになった猿の脳は、隙間が少ないのがわかる。 脳の神経細胞が長生きになったと考えられている。

その結果、寿命にも明らかな差が出てきている。 実験をはじめて22年、普通の猿は半数が老化が原因で死亡。 ところが、遺伝子をONにした猿は、まだ8割が生存中。

★秘密はエサにある。

一方は普通の猿のエサ。 もう一方は遺伝子がONになった猿のエサ。 といっても、秘密の食材というわけではなく、成分は同じ。 違うのは量だけ。 普通の猿より30%少ないエサを20年以上食べ続けてきた。 カロリーを制限することこそが遺伝子をONにする方法だった。

リチャード・ワインドルック博士(ウィスコンシン大学)曰く、カロリー制限は単なる健康的な食事ではない。 体に備わっている老化を遅らせるメカニズムを働かせ、健康で長生きを実現する手段である。

★カロリー制限により、猿の体の中で変化が起きた。

細胞の中、核の中でモゾモゾと動いているもの。 細胞のエネルギー工場ミトコンドリア。 これが老化の原因の1つと考えられている。 歳をとるとミトコンドリアも弱ってきて、活性酸素という有害物質を出すようになる。 活性酸素は出会うものすべてを壊していく、美容のお悩み、しわ、しみ、白髪も、この活性酸素が皮膚の細胞を壊すのが主な原因。 活性酸素が脳の神経細胞を壊すと、物忘れや認知症に繋がる。

ところが、カロリー制限を行い、例の遺伝子が働き出すと、ミトコンドリアの中で活性酸素を消す物質が盛んに作られ、活性酸素が漏れ出されなくなる。 これが脳や肌など、全身の細胞で起こった結果、猿は若々しくなり、寿命が延びたと考えられている。

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□同じことは人でも起こるの?

すでに取り組んでいる人たちが居る。 その名も「アメリカ・カロリー制限協会」、全米に5千人の会員がいる。 会員たちは猿と同じ、30%のカロリー制限に取り組んでいる。 101歳の男性は20代の頃から80年間カロリー制限を続けている。 一人でちゃんと生活し、料理も庭の手入れも自分でしている。 握手すると分かる、すごい力。

ワシントン大学アメリカ・ミズーリ州セントルイス)にある研究機関で、彼らの体の若さを調べてみたところ、70歳の男性の首にある頚動脈を縦に切った断面、、、赤い部分が血液の流れ、調べているのは血管の厚みで、年齢とともに厚くなっていく、いわゆる動脈硬化

ルイジ・フォンタナ博士(ワシントン大学)曰く、(カロリー制限をした)この人の頚動脈の壁は薄くて本当にキレイだ。 まるで40歳の人のように若々しい血管だ。

70歳の人の血管の壁の厚みは平均で0.9mm。 しかし、この男性は0.6mm!! 40歳の人と同じ、薄くて若々しい血管だった。

会員18人の平均では、血管が実年齢より30歳も若いことがわかった。

 オオーw(*゜o゜*)w

これも遺伝子がONになった効果の1つだと考えられている。

また、老化の原因とされる免疫細胞にも効果があった。

免疫細胞は、本来、病原菌と戦うのが仕事。 歳をとると、敵と味方を見分ける能力が低下し、自分の体を攻撃し始める。 特に攻撃を受けやすいのが血管。 免疫細胞が壁に入り込んで厚くなり、動脈硬化を引き起こす。

ところが、、カロリー制限により、免疫細胞の中で例のスイッチが働くと、免疫細胞を大人しくする物質が作られて、攻撃が抑えられる。更に、血管の壁の中で働くと、血管の壁から出る免疫細胞を引き付ける物質が抑えられる。 こうして動脈硬化が改善する。

ルイジ・フォンタナ博士(ワシントン大学)曰く、カロリー制限によって、人間でも寿命を延ばせると思う。 では皆が120歳まで生きるようになるか、、、私は可能だと思う。

 (ΦωΦ)ふふふ・・・・200歳、200歳

番組の冒頭に登場した2人の日本人(100歳のお年寄り)も、食事にはずっと気を使ってきたという。

100m走100歳以上の世界記録保持者の食事は、少しのご飯、野菜の煮物、焼き魚(切り身)、御新香、梅干し、生野菜、お茶、、、栄養のバランスはしっかり保ちつつ、カロリーはかなり低め。

長生きの秘訣は腹八分目! 小食だよ、若い時から。

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金沢医科大学で行われた実験

カロリー制限をしたときに働く遺伝子とは何? 世界中の研究者たちが追い求めた結果、今、1つの有力な候補が浮上してきた。 この実験は、本当にその遺伝子が働くようになるかを調べるためのもの。

※人体実験

・男性4人(30後半〜60前半、各年代別)

 箕谷幸治さん(63)
 子安國裕さん(54)
 長正治さん(43)
 松岡智弘さん(38)

40を過ぎると体がガクッとくる。
子どもと運動会で一緒に走りたい、一等賞を取りたい。

体が疲れてきたときに、すぐに息が上がってしまう。
老化してきたことを実感。

1.まずは、寿命を延ばす遺伝子の状態をチェック

 残念!みんな殆ど働いていなかった
 この遺伝子、普通の暮らしをしていたは働かない

ショックを受けている。
子どもがまだ小さいので、いつまでも傍にいたい。
嫁のためにも、家族のためにも頑張りたい。

2.カロリー制限で遺伝子ONに挑戦する。

実験に当たり、一日に使うエネルギー量を測定した。 その値から25%を引いた値にカロリーを制限すれば、その遺伝子が働き始めるハズだと言われている。

 例: 一日のエネルギー量 2650kcal → 1990kcal

腹八分目どころか、、、75%!?

でも、むやみにカロリーを減らすのは危険。 栄養士がバランスを計算した低カロリーの弁当を毎日食べる。

一見、エネルギー不足になるように思えるが、その遺伝子がONになると、体のモードが切り替わって、このカロリーでも健康が維持できるという。

ひたすら我慢です
あとは水を飲むとか適当にごまかしながら

ヾ(- -;) 修業、鍛錬・・・おつかれさま

甘いものが大好きな方は苦労の連続。。。この日は、支給されたカロリー食をさらに減らして過ごす。 どうしても食べたいクリスマス・ケーキを食べるために・・・苦労して貯めた80kcal分でケーキを食べる・・・でも、23gしか食べられませんでした。

辛いですね。この時期は。
忘年会はあったけど、自信がなかったので欠席。

3.中間検査を実施(3週間後)

早くも老化の指標に改善がみれれた人がいた。 筋肉で若さの目安であるミトコンドリアの数が増えていた。

筋肉のミトコンドリア電子顕微鏡写真)
左:カロリー制限前
右:3週間後

測定の結果、ミトコンドリアDNA量が31%も増加していた。 細胞がより多くのエネルギーを作れるようになり、持久力が高まる。

例の遺伝子が働くようになったのか!? 血液の分析結果。

サーチュイン遺伝子、もっとも有力な候補

サーチュイン酵素の比較。
カロリー制限前と3週間後

箕谷さん 4.6倍
子安さん 4.1倍
長さん  2.1倍
松岡さん 1.4倍

黒い線がサーチュイン遺伝子が働くと出る酵素の量を示している。

50歳と60歳の方は明らかに増加。
残り2人も少しではあるが増加していた。

増え方の違いはなんだろう? 個性だろうか。それとも… キレイに年齢順に並んでいるな。。。年齢が高い人ほど効果が出やすいのかな?

全身の細胞にサーチュイン遺伝子はある。 細胞の第10染色体で見つかった。 普段は殆ど眠った状態だが、カロリー制限をするとONになり、サーチュイン酵素を作り始める。 この酵素が老化を遅らせるさまざまな働きをすると考えられている。

古屋大祐博士(金沢医科大学、糖尿病・内分泌内科)曰く、我々の体を若返らせて、いつまで経っても健康でいられるようにする遺伝子。

 楽団で言えば指揮者=サーチュイン

識者さんたちも指揮者のように我々を導いて欲しいわ。
もうそうなったら識者ではなく賢者さんと呼ぶのかなあ。

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つづく