心配するのが母親。背中を押すのが父親。
決まってるわけじゃないけど、ボクんちではそうだった。
母親から飛び出す言葉の数々。
何かある度に、いつも否定されていたような気がする。
それで止めてしまったことも、しばしば。
それをさ、ずっと母親のせいにしてたんだ。
単に、ボクに勇気がなかっただけなんだよね。
まだ本心からの言葉じゃなかったんだよね。
軽い気持ちだったんだよね。
そしてさ、不安だったんだよね。
だから、母親も心配してしまうのだろう。
でも、そんなことなんてわからなかった。
---
ごめんね。
ずっと嫌いだったよ。
理屈じゃないんだ。
怖いから嫌うんじゃない。
好きだから嫌うんだ。
自分との繋がりを感じるからだ嫌うんだ。
そんな母親からの呪縛…。
それから逃れようと、必死にもがき続ける…。
たぶんそれが、男の子にとって、大人への扉の鍵なんだろう。
でも、男の娘の場合は、そのさだかではない。
そして、女の子の場合は、どうなんだろう?
---
ボクの小さくなった背中。
後ろからそっと押してくれたのが父親だった。
だからかな、相談するなら父親に限る。
たぶん、彼も母親同様に心配してたんだと思う。
そんな気持ちを押し殺して、押してくれたのだろう。
ありがたかった。
男はいつも見栄っ張りで、嘘つきだ。
でも、そんな嘘は素敵だと思う。
なかなか、できないんだけどね。
---
そうそう。
先日みたテレビ番組で、もう1つの嘘を知った。
それがこの言葉だ。
「美とは嘘だわ」 by レディー・ガガ
(芸術を美そのものと思っている人も多いけど、芸術には少しの嘘が必要よ。 外見の美も同じ。 自分を表現する嘘なのよ)
レディー・ガガは知らなかったけど。
素敵な言葉だと思った。
女の子の化粧、ずっと嫌っていたんだよね。
なんかさ、嘘をつかれてるようでさ。
でも、少しの嘘ならスパイスみたいなもの?
好きになれるような気がした。
「女の嘘はアクセサリー」 by ルパン三世
女の嘘をゆるすのが男なんだって。
この言葉の意味が、少しだけわかったような気がした。
不安だから嘘をつく?
その不安を取り除くのが、男の役目なんだろね。
でも、それなりの覚悟が必要よ。
お互いに…ね。
---
今苦しんでるだろう友に捧ぐ。
外に飛び出そうよ。
こっちにこいよ。
一緒に山に登ろうよ。
台風の後には、決まって快晴になるのが山。
汗をかきながら登った山頂…。
そこからの眺めは、きっと最高だぞ。
体力つけながら待ってるよ。