「ニッポンのジレンマ」が「NHKのジレンマ」に見えた。補足。〜僕らの救国の教育論(2012年5月12日放送)

最後に書いたところの補足。
「ニッポンのジレンマ」が「NHKのジレンマ」に見えた。〜僕らの救国の教育論(2012年5月12日放送)

1.熱意を高める競争。
2.価値観の多様性を認める道徳。
3.命の見える化

教育に求めるキーワードは「熱意、倫理、命」。
マニュアル化、デジタル化しにくいところ。

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1.熱意を高める競争。

意欲が低下して、やる気の無い人が増えている? 本当? なぜ? 思うに、競争を全否定してるから。 意欲を高めるような競争があるだろうし、模索していくべき。 世間がやっている受験戦争って何? 戦争は反対、でも、子どもには・・・競争じゃなくて戦争をさせている。 まさにジレンマの1つでしょう。

戦争 − 勝ち負けを決める、破す、弱肉強食、より自然的
競争 − 互いに成長する、育てる、切磋琢磨、より人工的

→ ブレストの司会ができる能力って言葉、興味を引いた。

→ チーム間の競争はパフォーマンスを上げる、にも、なるほど。

サッカー日本代表を見ても、日本に合っているような気がした。

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2.価値観の多様性を認める道徳。

学校で受けた当時の道徳教育が退屈でした。 「既に答えが決まっている」授業。 評価もない。 やる意味がわからなかった。 幼稚園児や小学低学年ならわかる。 でも、10歳の壁で(小学校高学年〜中学生にかけて)は、ねぇ。 子どもをバカにしてるとしか思えなかった。  同様に「結論を求めない」「答えを求めない」ような道徳も意味不明。 目的が見えて来なかった。

その根底にあるのが、価値観の多様性?
そう思って書きました。

思うに、価値観の多様性が認められないことが、日本の「弱み」だと思っている人も多い。 グローバルは、未だに幻想です、とかさ。 ・・・まさに、ジレンマの1つ。

ちょっとした発想の転換で、この「弱み」は「強み」になりそうな気もする。

"何か"が足りない。 (>_<。)HelpMe!!

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3.命の見える化

教育現場が、実際に「命が躍動している社会」と離れすぎていた。

「言葉が軽い」という話がありました。 そして、「言葉を要約する力」が大切だ、と。 確かにそうなんですが。 それは根源的な要因ではないように思います。 たぶん、「躾」ができていないのでもないし。 (「躾は公教育がやることではない」って意見もありました)

最近考えているのは「命との距離感」です。

たとえば食育。
「いただきます」や「ごちそうさま」をする意図がわかりませんでした。
わかってはいたけれど、実感が伴っていなかった。

その根底にあるのは、「正体不明の食事」かなって。 この食事は誰が作ったの? 生産者、流通者、加工者、多くの人が係わっているらしいけれど・・・実感が伴っていない。 作ってる人の顔が見えてこない。 名前も知らない。 不安だ。 でも、そんなが当たり前になってしまった。 地産地消って言葉を知っていても、進んで実践してる人はどれだけいるのだろうか? 地域ぐるみで取り組んでいる学校はどれだけ存在しているのでしょうか?

社会化見学についても同じことが言えます。 当時(30年くらい前?)は、多勢でぞろぞろと押しかけて工場見学。 退屈な授業がなくて嬉しかったけれど。 今はどうなんでしょ? 興味深い話は、いろいろと耳にしていますが。

知識の詰め込みは良いことです。
でも、自身の実感と繋がらないうちは役には立ちません。
雑学? ギャグ?

【言葉】 読み終わってからが本当の読書

平和ボケなる言葉を耳にすることがあります。 一見、戦争がなくていい時代ですが、死との距離感が離れてしまいました。 核家族化も、命(身近な人の死)と距離感を作る要因の1つ。 産業の高度化も、そうなのかもしれません。 デジタル化の普及などもあり、命に直接係わらなくても、生きられる時代になりつつあるのかもしれません。

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http://twitter.com/nhk_jirenma ツイッター
http://twitter.com/search/nhk_jirenma 視聴者コメント

興味を引いたの。 てきとーに。

ディベートの技術ではなく、ブレストの司会者ができる能力をつけることが大事。なるほど。 #etv From: abm: at: 2012/05/12 01:17:55

ブレストという用語がわかりにくくて、たまにイラッとするw

でも、なんかね、思ったんです。
言ってる本人が、できていないと痛感してるんだろうなって。
(しゃべりすぎ) 猪子寿之さんを嫉妬してる感じだった。
ただ、ホンネを話してる感じで、そこだけは共感できた。

ブレスト=
否定のない妄想討論議論、
テンションあげ↑あげ↑ (「ドラクエの特技・連携技」みたいなもの)
新しいアイデアが生まれやすい、と言われている
スタンフォード白熱教室、ブレストのコツ「Yes, And

ブレストを好む人の正体=
相手を否定したくはないし、否定されたくもない。

個人間の競争は格差を生むが、チーム間の競争はパフォーマンスを上げる。 #etv #nhk_jirenmaFrom: takeru2009: at: 2012/05/12 01:29:47

競争とか勝ち負けって言葉に、敏感に反応しちゃうんだよね。

ボクらの世代って。

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NHK ニッポンのジレンマ Eテレ
新世代が解く! 「・・・」 過去の放送 より

スピンオフ企画「僕らの救国の教育論」
2012年5月12日(土)※11日深夜 放送

チャンネル:Eテレ3
放送日: 2012年5月11日(金)
放送時間:翌日午前0:00〜翌日午前1:30(90分)
ジャンル:ドキュメンタリー/教養 > 社会・時事

番組内容: これからの時代はこれを見ないと語れない?社会現象となった「ニッポンのジレンマ」スピンオフ企画。テーマは教育。東浩紀が自らの東大時代をざんげ?本音の教育論を語る。
詳細: ニッポン・バージョンアップの道は教育にあり?「70年以降生まれ限定」のスタジオで交わされる、本音の教育論。若き知性たちが、学生時代の体験や体験的子育て論を披露しながら、リアルな戦略を語り尽くす。学歴神話はもはや崩壊?有名大学に行ってもムダ?本当に必要なリスクヘッジのための教育って?「格差社会」を生き抜くスペックは?教育のジレンマに真摯(しんし)に向き合い、切実に語りあった記録。救国の道は示せるか?
出演者ほか: 【出演】作家・批評家…東浩紀, 【出演】NPO法人理事長・ワークショップ主宰…石戸奈々子, 【出演】デジタルクリエーター…猪子寿之, 【出演】教育哲学者…苫野一徳, 【司会】堀潤, 【語り】竹本英史