「ニッポンのジレンマ」が「NHKのジレンマ」に見えた。〜僕らの救国の教育論(2012年5月12日放送)

NHK ニッポンのジレンマ Eテレ
新世代が解く! 「・・・」 過去の放送 より

スピンオフ企画「僕らの救国の教育論」
2012年5月12日(土)※11日深夜 放送

チャンネル:Eテレ3
放送日: 2012年5月11日(金)
放送時間:翌日午前0:00〜翌日午前1:30(90分)
ジャンル:ドキュメンタリー/教養 > 社会・時事

番組内容: これからの時代はこれを見ないと語れない?社会現象となった「ニッポンのジレンマ」スピンオフ企画。テーマは教育。東浩紀が自らの東大時代をざんげ?本音の教育論を語る。
詳細: ニッポン・バージョンアップの道は教育にあり?「70年以降生まれ限定」のスタジオで交わされる、本音の教育論。若き知性たちが、学生時代の体験や体験的子育て論を披露しながら、リアルな戦略を語り尽くす。学歴神話はもはや崩壊?有名大学に行ってもムダ?本当に必要なリスクヘッジのための教育って?「格差社会」を生き抜くスペックは?教育のジレンマに真摯(しんし)に向き合い、切実に語りあった記録。救国の道は示せるか?
出演者ほか: 【出演】作家・批評家…東浩紀, 【出演】NPO法人理事長・ワークショップ主宰…石戸奈々子, 【出演】デジタルクリエーター…猪子寿之, 【出演】教育哲学者…苫野一徳, 【司会】堀潤, 【語り】竹本英史

番組の途中で、

「結論が決まっていて…」と言ってた方がいたけれど

まったく結論が出ているようには見えなくて、面白かった。

たぶん、この番組で「結論を出すこと」が目的ではないのだろう。

NHK主催にしては、新しい番組の形だと思った。

途中から話があっちこっちに飛んでいた。

脱線した話をレールに戻そうとしてだろうか。

イヤホンをした司会の方が大変そうだったけれど。

堀潤さん、おつかれさまです。

そんな、NHKのジレンマが見え隠れしてたのも、面白かった。

がんばれー。

若者討論番組、異例の反響 NHKニッポンのジレンマ朝日新聞 2012年3月21日11時10分.

 正月の深夜にNHKで放送された地味な討論番組に、若い視聴者を中心に異例ともいえる反響があった。続編の放送も決まっている。「成功」の秘密はなんだったのか。
 Eテレで元日夜11時から3時間にわたって放送された「新世代が解く! ニッポンのジレンマ」は、哲学者の萱野稔人、評論家の荻上チキ、社会学者の水無田気流ら12人の論客に加え、司会の堀潤アナウンサーまで、全員が1970〜80年代生まれだった。バブル崩壊後に社会人となった当初から、不況のあおりを食ってきた世代だ。
 若年層が直面している格差の原因や打開策を6時間に及ぶ収録で語り合った。糸井重里猪瀬直樹らもツイッターでつぶやくなどしてネット上で大きな話題をさらったほか、NHKには1千件のメールや電話が寄せられた。多くが10〜30代からだった。動画サイトでは「ニッポンのジレンマのジレンマ」といった、番組をネタにして自主的に議論する若者たちも現れた。
 番組は書籍にもなり、萱野は「世代間格差の問題を正面からとりあげたことが最大の意義だった」と感想を寄せる。人事コンサルタント城繁幸は「同じ目線を持つ世代で語り合えたのは新鮮だった」と語る。
 記者が収録をみて印象に残ったのは、互いを尊重して建設的に話そうとする雰囲気だ。プライドをかけてけんか腰で他者を論破しようとする人はいなかった。一時怪しい雰囲気になりかけたが、堀アナが「ちょっと雰囲気が田原(総一朗)さんの番組に近づいてきた……」とすかさず口をはさんで場を収めた。
 上の世代が同席していないせいか、「非正規雇用の夫婦共働きで子供2人を育てるくらいの基準で社会のOS(基本ソフト)を作り直すべきだ」といった若い世代では常用されているIT用語が普通に使われるなか、「上の世代を説得するしかない。だって数では勝てないもん」と本音も出る。若い世代が結集した解放区がそこにあった。
 一方で番組を見た75年生まれのフリーライター赤木智弘さんは「番組に関心を寄せた若者の中には、『既得権益の内側で若者にゆがみを押しつけながら、彼らの味方であるかのように振る舞うオヤジ』と同じ精神性を持った人たちもいたのではないか。上から目線で応援のふりをするのは簡単ですから」と指摘する。
 第2弾は「決められないニッポン 民主主義の限界?」と題し、31日夜11時55分から2時間にわたって放送される。(田玉恵美)

気になった言葉を挙げてみました。
メモ書き

◇競争は全体が下がる?
個人競技はそうかもしれないが、(一部の人を除いて)
 チーム間での争いはパフォーマンスを生む、かも

◇言語能力の低さ? 言葉が軽い 「ゆとり」の誤解
→正確に要約する力? 国語教育?
→本当のことを言わない空気感?

これは、伝言ゲームで鍛えればいいんじゃないか。

◇10歳の壁? 客観視ができるようになる

思春期の話かな。 社会性の芽生え。

◇子どもを大人にするのが教育?
→快楽を引き伸ばす? 自制力? 我慢すること? しつけ?

大人って何だろう?
必要なルールを守り、自由に生きられてる人かな。
そいで、人生を楽しんでいる。

◇無気力な人をなんとかしなきゃ?

たしかに、そう思う。
でも、なんで若者は無気力になったのだろう?
いや、本当に無気力になっているのか?

◇今までは受動的な教育だった?

まー、確かにそうかもね。
コミュニケーションの基本は「聞くこと」。 関心を持って

◇同調性と役割分担?

◇マニュアル化?

マニュアル化できないもの、デジタル化できないもの
それが本当に大切なものだと思う。

◇身体性、思考? 嗜好? 試行錯誤?が生まれる

リスクヘッジ、リスク回避能力を?

競争の意図。
勝ち負けの本当の意味を教えないとイケへんね。

◇選択肢を持てない不幸、経済格差から生まれる?
◇親は、子どもの階級を上げるために必死?

良い大学に入ることを否定してたけれど、説得力は無い。
なぜだろう?

親が必死になるのは、
子どもの選択肢を増やそうとしているから?
不安だから、藁にもすがろうとするのだろうか。

ディベートではなく、ブレストだ
→ブレストの司会ができる教育

 w(゜o゜)w オオー!

って、それは、4人の中では・・・猪子さんかな。
言葉数は少なかったけれど、一番人の話を聞こうとしてた。
本人はヒゲしてたけど、コミュ力の高さを実感した。

逆に、東さんは、ちょっと話しすぎだった。
でも、必死なのは伝わってきた。
今のボクに、必要な"何か"かもしれない。

◇公教育は、人材育成であってはならない。
→ベースを作る

ベースとは何だろう?
何のベースだろう? ホームベースだろうか。

大切な"何か"がスッポリ抜けているような気がした。

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まとめで話されていたこと。

◇教育とは個人のため? それとも社会のため?

◇楽しく 繋がって 便利 ・・・デジタル?

たしかに、デジタルで経済格差は埋まるのかも。
サポート体制の話、もっと聞きたかったな。

◇自由に生きるためには、他人に価値を提供する必要がある

◇子どもを社会科するミッションが教育?
→成功するではなく、ここまで失敗しても生きていける

競争社会を敵視している人は、たぶん
成功と失敗を誤解して捉えてしまっているのだろう。

うーむ、最低限の武器って何だろう?

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教育に求めるのは、3つ。

1.熱意を高める競争。
2.価値観の多様性を認める道徳。 倫理?
3.命の見える化

そもそも、基礎教育って何だろう?
読み書きそろばん?