「迷ったら、とにかくやってみる」←「それができないから苦労してる」w

「迷ったら、とにかくやってみる」

「それができないから苦労してるんだよっ」w
「それができたら苦労しないよっ」w でもいい。
ボクはよく、そんなツッコミを入れていた。

「ボクは、なぜできないのだろう?」 ←できない自分を責めばかり。 そして、できない人を見つけたては、見下す。 ボクは、なぜ見下してしまうだろう? 優越感に浸りたかったのだろうか? そんな自分は、ぜんぜん誇らしく思えなかった。 たぶん、その人の向こう側に、自分の影が見えたのだろう。 自分を責めるのが怖いから、代わりに人を責める。 そんな自分は、本当に惨めで情けなく思えた。 悩んでばかりの自分…。

でも、ひょんなことから、目の前の景色が変わった。

「迷う」の意味、誤解してたのかも?

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そう思ったきっかけは、松下幸之助さんの言葉だった。

彼は「熱意」を大切にする人だった。
その「熱意」を燃やす薪は「悩み」だと断言する。
そして、その「悩み」こそが「人を成長させる」と続く。

つまり、まとめれば「悩みが人を成長させる」となる。

 オオーw(*゜o゜*)w

そう言うことだったのかっ! ← 「悩みが人を成長させる」って、何だ? この言葉は、以前からよく聞く言葉だったけれど、実は、ボクの中ではチンプンカンプンな言葉だった。 マジメに、何も考えず、ただ言葉だけを鵜呑みにしてた。 そんなボクは思った。 目の前の、この「苦しみ」にこそ、意味があるんだって。 目の前の辛いことに、ただ必死に耐え、我慢していた。 この「我慢」こそが「美徳」なんだって、勘違いしてた。 なぜ、こんな勘違いをしてしまったのだろう? おそらく、間にあるべきの言葉が抜けていたからだと思う。 間抜けな言葉、魂が抜けた言葉、それが誤解を生んだ。

あれ? それじゃ…。

「悩む」と「迷う」との違いって、なんだ?

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「悩む」は未来をイメージしながら苦悩する。
ついでに、「悔やむ」は過去をイメージしながら苦悩する。

一方で、「迷う」は未来だが、「悩む」よりは近い未来。現在。
目の前に選択肢がいくつかあり、どれにしようか困惑している状態。
ワクワクもするだろうがが、その逆もありえる。

「悩む」 未来
「迷う」 現在
(目の前に選択肢が見えている、近未来?)
「悔やむ」 過去

(例)

「嫌いなピーマン、どうしたら食べてくれるかな?」
「悩む」のび太ママ。 (眼鏡を外すと意外と美人)

「そうだ!細かくして大好きなハンバーグに入れちゃえ!」
さっそく「悩み」を解決する手段を思いついたのび太ママ。
(普段は1つ1つ思いつく、だから「迷う」必要がない)

夕食に出てきたハンバーグを見て喜ぶのび太
パクッとひと口食べてみた。

 (゜口゜;)うっ・・・・・ピーマンの味がする。

いや、臭いに反応して分解してたんだっけかな?

いずれにせよ、のび太は苦手なピーマンに気づき、残した。
一筋縄ではいかないのび太

 のび太のクセにぃ!生意気だぞっ!(ツッコミをいれるスネ夫)

「昨日作ったハンバーグは失敗しちゃったな」
「悔やむ」のび太ママ。

それを見ていたのび太パパ。
いくつか閃いたアイデアを提案をしてくれた。

 1.他の料理で試す。調理方法を変える。
 2.のび太と一緒に食事を作る。  (食育)
 3.のび太と一緒にピーマンを育てる。 (食育)
 ・・・などなど

選択肢ができ、「どれにしようかな?」 と「迷う」のび太ママ。
でも、一人で悩んでいたときに比べれば、楽しい。

 「さすがパパ!ありがとう」

それじゃ、私は「1」、他の料理を試してみるわ。
あなたは「3」、のび太と一緒にピーマンを育ててくれない?

 「よしきたっ!」

「ああ!墓穴を掘った」と思いつつも、
ママの笑顔をが嬉しくて、
つい頑張ってしまうのび太パパなのでした。

(つづく)

「嫌いなピーマン、どうしたら食べてくれるかな?」 →「悩む」
「昨日作ったハンバーグは失敗しちゃったな」 →「悔やむ」

そして、「今日の夕食は何にしようかな?」 →「迷う」

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楽しい「迷い」もあれば、そうでもない「迷い」もあるだろう。
「迷ったら、とにかくやってみる」は、そのどちらだろうか?

…その、どちらもでいいと思う。

肝心なのは「未来との繋がり」を感じるかどうか。
その先のあるべき未来は、見えているだろうか?
解決すべき「悩み」は、あるだろうか?
明るい未来が見えている「迷い」は、楽しい。
苦しい「悩み」を解決してくれるだろう「迷い」も、楽しい。
でも、そうではない「迷い」は、楽しくない、かもしれない。

ホンダの車フィットのCMが面白かった。

「買い物の楽しみとは何か?迷うこと」?!〜「迷い」と「悩み」との違いとは

車が好きな人は、共感するだろう。
一緒にドライブする相手がいる人も、好きかもしれない。
でも、そのどちらでもないボクは、違和感を感じた。

「本当にそうか?」 ←思わずツッコミを入れていたw

ツッコミを入れた自分を見て「やられた!」と思った。

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「迷ったら、とにかくやってみる」がずっとできなかった。
 1.その先に、明るい未来が見えなかった。
 2.未来を妨げている解決すべき「悩み」がなかった。
 3.明るくない未来が見えていた。
そのいづれかだった。
だから、できない。 やりたくない。
言い訳が多くなってたように思う。

では、どうすれば、できるようになるのだろうか?
どうすれば、やりたくなるのだろうか?

まずは、自分の「悩み」を知ることだと思う。
明るい未来が見えないなら、それ自体が「悩み」。
明るくない未来が見えてたら、
どうしたら明るくなるかが「悩み」になるだろう。

「悩んでも悩まない、
 そういうように感じることができれば、
 人生は決して心配することはない」

松下幸之助

男なら、くよくよすんなw ←禁句?

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「迷う、ということは
 一種の欲望からきているように思う。
 ああもなりたい、
 こうもなりたい、
 こういうふうに出世したい、
 という欲望から迷いがでてくる。
 それを捨て去れば問題はなくなる。」

松下幸之助

仏教からきた発想だと思う。
「正しい」とは思うのだが、「欲望」って誰もあるもんじゃね?

「私は小さい頃貧しかったので、
 最初は腹一杯食べたい夢でした。
 丁稚奉公にいってからは、
 貯金して早く店を持ちたいと思いました。
 商売をはじめても、
 大きな会社など望みませんでした。
 一段上の夢を着実にこなしていっただけです。」

松下幸之助

「腹一杯食べたい」や「店を持ちたいと」って、「夢」なん?
「欲望」ではないん?

この問いに明確な答えが出せたのなら、
「夢」と「欲望」との違いもわかると思う。

欲望のことを、仏教では「煩悩」というらしい。
脳を使っているように見えて、実はそうではない。
脳を使っているように煩わせるから、「煩悩」と呼ぶのだろうか。
深い言葉だ。

煩悩の代表として、
よく言われてしまうのが、「タバコ」や「酒」、「女(男)」など。

はたして、それは「欲望」なのだろうか?
捨て去るべき、「欲望」なのだろうか?

それは、わからない。
自分で決めればいい。
自分の未来なんて、当人でなければわからないし。
他人が、とやかく言うべきことじゃない。

ただ、将来を案じて心配してくれるのは、「有難い」。

道をひらく

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今、目の前にあるのは「悩み」だろうか?
それとも、選択肢のある「迷い」だろうか?
それとも、別の”何か”だろうか?

次に迷ったら、まずは、このように考えて、ふるいにかけたい。