NHK-ETV特集アメリカから見た福島原発事故(再放送)を見た。
NHK-ETV特集
アメリカから見た福島原発事故
偶然発見し、見入ってしまいました。
副題が、起こるべくして起こった事故・・・
ヾ(- -;)
少しずつ明らかにされてきた問題点。
・確率論的な話、思考停止状態、臭いモノに蓋をしてしまった。
(海外でも似たような感じ)
信頼性 =×= 安全性
いくら信頼性が高くても、安全性とは別物。
・福島原発のマークIは、日本での安全性は保証されていなかった。
(地震の少ないアメリカ東海岸が前提…開発したGE側は把握)
・東電側が後に設置した非常用電源の設置場所のミス。
(多様性を確保してなかった)
(地震への備えのみ、津波がスッポリ抜けていた)
・技術を細分化しすぎて、分野を超えた交流がしにくくなっていた。
(原子力村も然り?)
他の部署に意見を言うのは、越権行為?
ヾ(- -;)
落ち目の会社によくある現象。 ←トップの腕の見せ所。
---
中でも驚いたのは、
原発マークIは、放射能を閉じ込める設計にはなっていなかった点。
にもかかわらず、排出機構「ベント」にはフィルタを付ける義務なし。
また、「シミュレーションの通りだった」という技術者の言葉・・・。
今回の事故は、海外では想定範囲内だったと言うのです。
そして、GEの技術者によりその問題は内部告発されました。
(その後、その技術者はGEを退職・・・)
でも、10億円をかけて「安全だ」という報告書が作成されただけ。
言わば、はした金で問題をもみ消された形になりました。
なんだかね。
資本主義での過剰な利益追求が招いた結果なのかもしれません。
---
原発のリスクに対する運用コストは決して安くはなかった・・・。
それこそ想定外だということが、今回の事故で明らかになりました。
最新型の原発に変えれば大丈夫と言う人たちがいます。
でも、そのためには新たな費用がかかります。
しかし、たとえ安全性が高められたとしても、
今回の事故に対する恐怖はなかなか消えてはくれないでしょう。
これからの日本の辿る道は、意外と明確だと思います。
まず、原子力の比重を少しずつ落としていくこと。
同時に、新しいエネルギー技術を開発していくこと。
その先に光が見える気がするのです。
そもそも原発は、日本が単独で扱える代物じゃなかった・・・。
この事故の教訓を活かし、技術革新への道が切り開きますように。
そして、世の中の経済が活性化し、不安が少しでも和らぎますように。
---
それにしても、日本への原発導入があんなにも早かったとは・・・。
不思議でなりません。