すぐれたリーダーになるには。

すぐれたリーダーになるには、まずすぐれた聞き手にならなければならない。 相手が話す言葉を注意深く聞かなければ、相手の魂を感じることはできない。 そして、魂に耳を傾かなければ、話している相手がいったいどんな人間なのか決してわからない。

リーダーシップとは、他人の力を最大限に引き出す能力だ。 それをよくあらわした子供向けの絵本がマーシャル・ブラウンの「Stone Soup (Aladdin Picture Books) 」。 ここ日本でも、「せかいいち おいしいスープ」/マーシャ・ブラウン (著, イラスト), こみや ゆう (翻訳)、として発売されている。

せかいいち おいしいスープ (大型絵本)

マーシャ・ブラウン
岩波書店
売り上げランキング: 188203

"Stone Soup" 『せかい1おいしいスープ』 マーシャ・ブラウン / ようこそ!子どもの本の森へ 2007/05/02 02:19

【あらすじ】 腹ペコの兵隊さんたちが村に来ました。 「やっと食べ物にありつける」。 一方で、村人たちは食べ物を見えないところに隠してしまいました。そして、食べ物を求めた兵隊には、さまざまな言い訳をして、食べ物も寝床も与えようとしなかったのです。 兵隊さんたちは一案をこうじ、なんだかんだと言いながら、村人たちから少しずつ食材を集めて、「石のスープ」を完成させてしまうのでした。 村人たちはご馳走とお酒とダンスで、今までに味わったことのない素晴らしいひと時を堪能することになりましたとさ。 めでたし、めでたし。

この物語はさまざまな捉え方があると思います。 その1つが、リーダーシップとは何かだと思うのです。 村人たちは兵隊さんたちに騙されて食料を摂取されてしまったのでしょうか。 そうかもしれません。 そういう見方もできます。 逆に、兵隊さんたちの気転にも驚かされた、という人もいるでしょう。

こんな場合、よくある時代劇なんかでは、無理やり摂取しようとするのでしょうか。 三文芝居ならいざ知らず、現実でそんなことがあっていいはずがありません。 消費税なんかを増税したりとかさ、果たして優れたリーダーシップと言えるのでしょうか?  税金に意義を申し立てることなく黙々と払い続ける人や、そういう人ばかりの国は、たいていにおいて経済状態がよくない・・・らしい。 なるほど。

みんなが苦しいのなら、少しくらい騙されてもいいんだけどさ。 でも、騙されたあとも、みんなが笑っていられる方法は、とても素敵なことだと思うのです。 そんな明るい国づくりを、命のリレーができる社会を、切にお願い致します。