実践するドラッガーが面白い♪ …薬じゃない方です。

自己管理とか、目標達成とかいう本を読むと、今までは胸をぐさりとえぐりとられる様な気持ちになりました。

なんて自分はダメなんだ… またできない、できない、できない。

どうしても説教みたい言葉が多くってイヤんなっちゃうんです。

作者の方々も似たような苦労をしたからなのかもしれませんが、できてない自分にとってはイタすぎるのです。 いや、良い本もたくさんありますよ。

でも、この「実践するドラッカー 思考編/実践編」は少し違う感じがしました。

言葉がすんなりと入り、心の奥に沁み込んできたのです。

偉大な人物ほど、難しいことを平易に話す。

そんな気がします。

情報と知識の関係も、知ってたつもりではいたんですがね。

 行動に結びつくものが知識です。

行動に結びつくものじゃないものは、すべて単なる情報だったんですね。

知ってるけど、ただ知ってるだけ。 雑学ならまだしも。 今まで、自分の人生には何の役にも立ててこなかったような気がします。

今までボクは情報を集めすぎちゃったのかもしれません。

 スケジュール管理と時間管理との混同

 手帳の空欄を埋めることではなく、空欄を生み出す

なるほどな・・・と。

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もしドラ

今年のはじめころに爆発的に売れた本。

男の子のツボを心得た本だと思いました。

ドラッガー導入本の、更に入門の本。

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実践するドラッカー 行動編

ピーター・F・ドラッカー
1909年11月19日〜2005年11月11日
政治、行政、経済、経営、歴史、哲学、文学、美術、教育、自己表現など、その専門領域は多方面にわたり、現代社会を読み解く最高の哲人と称される。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、分権化、自己目標管理、民営化、ベンチマーキング、コアコンピタンスなど、マネジメント・スキルのほとんどを生み育てたマネジメントの父である。その膨大な著書群は、ドラッカー山脈とも呼ばれる。

1.時間が成果を決める

時間は常に奪われる
使える時間を創造する
まず、成果を意識する
記憶は当てにならない
コラム 時間の使い方を記録する
時間の分析と仕事の分類
シート 仕事の分類チェック表
記録は現実をあぶり出す
コラム 時間管理は成果につながる
非生産的な活動を排除する
仕事を人に任せる
時間の塊をつくる
コラム 時間の塊を手帳に記録する
人の時間を奪っていないか
まとめた時間を守る
定期点検を行う

実践シート?
実践シート?

2.意思決定が未来をつくる

決定なくして明日はない
コラム 意思決定を避けるリスク
重要な決定に集中する
事実ではなく、意見から始める
三つのステップ
一般的な問題、例外的な問題
問題の根本を問う
目的を明らかにする
関係者を巻き込む
複数の選択肢を得る
コラム ポストモンダンの七つの作法
最善の解決策を選ぶ
フィードバックを行う
決める勇気

実践シート?
実践シート?

3.目標が成長を促す

目標は自ら管理する
認められたいという欲求
人は目標達成を好む
到達点は、最初の設定次第
コラム あきらめなければ実現する
目標の決め方
唯一正しい目標はない
コラム 目標間のバランスをとる
測定基準を決める
コラム 一位か二位、さもなくば撤退
組織から見た情報を得る

実践シート?
実践シート?
実践シート?

4.計画が実現性を高める

計画が行動を呼ぶ
行動が具体的に決める
コラム ミス・エルザのワークブック
計画には修正がつきもの
必ず期限を決める
時間分配に気をつける
機会をつかむ準備をしておく

実践シート?
実践シート?
実践シート?

5.生涯を通して学ぶ

未来の自分に投資する
集中して学ぶ
学びのプロセスをつくる
コラム 人から学ぶ、本から学ぶ
コンセプト化、一般化の効果
陳腐化リスクに備える
組織は絶好の学びの場
コラム 三方がよくあるために
成功とは何か
ワークライフ・バランス
真のプロフェッショナルを目指して

実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?

監修者あとがき
編著者あとがき
巻末付録 時間管理シートの使い方
ドラッガー教授の功績
参考文系
巻末付録 時間管理シート

時間は常に奪われる

現実派、時間がすべて他人にとられてしまうことである。(中略) 誰でも彼の時間を奪える。現実に誰もが奪う。このことに抵抗する術はほとんど何もないかのようである。 経営の条件 p.28, p.29

時間は、いつも足りません。私たちはよく時間がないとこぼしますが、そのわりには、時間を確保するための自衛手段をとっている人は少ないようです。

しかし困ったことに、時間泥棒を取り締まることは難しく、また、奪う側もほとんど罪の意識がありません。

使える時間を創造する

成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。 経営者の条件 p.46

時間をどのように使うかから考えてはいけません。どれだけ確保できるかを最初に考えるのが、ドラッカー流時間管理の真髄です。たいていの人は、スケジュール管理と時間管理とを混同しています。問われているのは、手帳の空欄を埋めることではなく、空欄を生み出す能力です。

成果をあげる人は、仕事の計画から始めるのではなく、時間の創造から始めます。意思決定にも行動にも時間が必要であり、その量によってできることが変わってきます。

すべては、時間の量の確保から始まります。

まず、成果を意識する

一般に人は時間を管理する用意ができていない。(中略) 時間を管理するには、まず自らの時間をどのように使っているかを知らなければならない。 経営者の条件 p.47,p,48

時間という資源がインプットであるならば、アウトプットは成果です。時間という資源の管理は、成果を意識して初めて意味を持ちます。成果という目的地がわからなくては、…

・何を成果とするか
・そのために、時間をどう使うか
・翻って、いま、自分はどのような状況にあるか

一人ひとりが目指す成果は多様です。仕事の成果はもちろん、学び、健康の維持、家族とのコミュニケーション、人間的成長、社会貢献、レクリエーションなどにも成果があります。

時間管理は、現在位置を確認することから始まります。さまざまな成果を手にするために、何より最初にすべきことは、立ち止まって時間の使い方を点検することです。

2010年4月1日 第1刷発行

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実践するドラッガー 思考編

成長し続けるためには、どのような思考と行動が必要か。成果をあげるために身につけるべき能力と心すべきポイントを整理した、セルフマネジメント実践の書。

1.知識労働者として働く

情報と知識の違い
コラム 情報と知識の違いの例
知識は、成果の原動力
体系的な作業
習慣化する
働く動機
コラム 働く動機はさまざま
自らマネジメントする
第一の習慣を身につける
生産性を高める
コラム イノベーションとは
自分を律する

実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?

2.成長するために

成長は、自己責任
自己開発の本質
習得できないもの
組織のミッションから始める
卓越性を追及する
コラム 卓越性を挙げてみる
適所を自ら探す
次元を変える
予期せぬ成功を追求する
成長のために教える
定期的に振り返る
コラム 人生を変えた七つの経験を学ぶ
自己刷新を促す問い

実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?

3.貢献なくして成果なし

外の世界に目を向ける
コラム 組織の外に機会あり
三つの領域
貢献のリレー
個人と組織をつなぐ変速装置
自由と責任
セルフスターターになる
焦点を合わせる方向
コラム 組織の成果の例
可能性を追求する
本当の人間関係とは
コラム 人間関係が及ぼす影響
人間関係に必要な基本能力
自らに問いかける
成果をあげる期間を決める
顔を上げて聞く
パイプラインをしく
グループではなくチームになる
上司の強みを生かす
努力の方向を変える
自分磨きの到達点を決める
他人の自己開発を刺激する

実践シート?
実践シート?
実践シート?

4.強みを生かす

強みは知識を貢献に変える
強みはかけがいのない資産
強みを正しく知るには
フィードバック分析を使う
コラム 強みを知る方法
強みと弱み
弱みを知る
強みを生かす三つのステップ
強みは実践により開発される
行動によって姿勢を変える
いまの仕事で強みを磨く
時間とエネルギーの使い方
仕事の仕方
仕事の仕方をチェックする
コラム 仕事の仕方(ワークスタイル)チェック表
卓越性を得る
価値観を問う
シート 価値観チェックシート
組織の価値観、自己の価値観
価値観を優先する
仕事観を明らかにする
自ら適所に適材を配置する
機会をつかむ準備をしておく

実践シート?
実践シート?
実践シート?
実践シート?

5.集中する力

集中のインプット面
集中のアウトプット面
集中とは、勇気である
過去を廃棄し、燃料を確保する
未来のためのスペースを空ける
目指す成果を一つに絞る
コラム 巨人たちの集中力
優先順位の原則
劣後順位の原則
真の優先順位の決め方
コラム 優先順位は変わる

実践シート?
実践シート?
実践シート?

監修者あとがき
編著者あとがき
参考文献

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情報と知識の違い

知識は、本の中にはない。本の中にあるものは情報である。知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である。 創造する経営者 p.144

情報と知識は、どう違うのでしょうか。医師の例で考えてみましょう。

しかし、医師免許を取得しても、まだ、必要な情報を身につけた人でしかありません。

医師として欠かせない、基本的かつ最低限の技能を培う必要があります。

どんな仕事でも、この構造は変わりません。

そのような能力を身につけて初めて、知識を得たというのです。いい換えれば、知識とは体系的なものであり、体験と通した「実務」なのだといえます。

コラム 情報と知識の例


行動に結びつくものが知識です。

2010年1月28日 第1刷発行