なんとも痛ましい事件です。

父親刺した疑いで男逮捕、女児含む2人死亡 愛知・豊川
朝日新聞 2010年4月17日11時21分

無職の容疑者(30♂)が同居していた5人を刺し、そのうち「父親」と「姪」が死んでしまった・・・。 なんとも痛ましい事件です。

原因は「インターネットの契約を解除されたこと」らしい。 これでまた、ネットが悪者扱いにされるのかな〜と思うと、更に心が痛みます。 問題がそこにあると勘違いするから、このような事件が後を絶たないのでしょう。

ココログニュースでも取り上げれれていました。

リンク: 愛知 家族5人殺傷事件に反響.

個人的な意見。 参考までに。

いきなり自分が壊されたのだから、当たり前といえば当たり前。 今の彼にとっては、ネットのか細い繋がりこそが「今の自分」の大半を占めていたでしょうし。 たぶんネトゲをしていたのかと推測されますが・・・。 何かに深く深く係わるほど、その対象を失ったときの絶望感は計り知れません。 かけがえのないもの、例えば恋人や家族、愛犬を突然奪われた状況を考えてみてください。 人間や生き物とは違うでしょ!って思うかもしれませんが、彼にしてみればそれに近い痛みを感じたということなのでしょう。 ただ、それだからと言って、いきなり切れてしまうというのは、やはり問題があると思いました。

ボクが感じた問題点。

1. 「自分」に対するネットの占有率があまりにも高すぎた。

2. 精神的にもかなり病んでいてかなり危険な状態だった。

3. 身近なところに心の許せる相手や理解者がいなかった。

「1」だけを考えれば、父親のとった行動は正しかったのかもしれません。 息子を想ってのことだったと思いますし。 ただ、あまりにも息子を知らなすぎた・・・。 世間の目が気になってなのか、自分の持つ常識に当てはめようと焦りすぎてしまったのかな。 容疑者が現実と仮想を区別できてないとか、そんな阿呆なことでもなくてね。 なんて言うんでしょうね。 一度でもハマってみないと、理解できないことだと思います。

自分の家族の中だけ解決しよーとしてしまったのでしょうか。 と思っていたら、そーでもないらしい。 警察にも何度か通報もあったよーですし 。 でも、警察が取り上げてくれるような案件ではなかったよーです。 家族内のことにつっこんで立ち入れないのが、警察の限界なのでしょう。 警察と連携ができる機関、子どもで言うところの児童相談所みたいなところがあればいいんですがね。 こういう家庭内の問題を気軽に相談できるところって、どこかありましたっけ? 福祉事務所とか? あったとしても恥ずかしくて直接は相談しにくいことかも知れません。 ただ今回は、事前に何回か警察にも通報があったそうですから、事件にならずに済んだ可能性だってあります。

※追記※ 警察に相談した結果、ネット解約に踏み切ったんだそうです。 あいたたた。

ネット社会が進んだお隣の韓国ではもっと深刻らしいんです。 ネトゲでも、フツーにお金が稼げてしまうそーですから。 合法的に。 ハマるんじゃなくて、仕事として認知されているそーなんです。 良いとも悪いとも、現状では言えません。 羨ましいとも思いません。 韓国は日本よりも情報が蓄積されている可能性がありますから、犯罪性のあるなしにかかわらず、国家レベルで連携していくのも手だと思います。

ボクの知り合いに、ネトゲにどっぷりとハマっちゃってる人が居てます。 まぁ、それはそれでいいんですよ。 ただね、会って話しをしてみると、このままでは危険かもなぁーって、たまに思うときもあります。 昔の自分もそーだったのかなって、冷静に客観的に自分をみれてるよーな気もします。  と、ボクもまだ現在進行形なんでしょーが、以前よりは、落ち着いてきたよーな気がします。 おかげさまで。