トヨタのリコール問題の対応について考える。

トヨタの社長がアメリカの公聴会(※米下院監視の政府改革委員会)に出席したニュースが流れていました。

トヨタ、再発防止を約束 米公聴会で社長「対応遅れ反省」
日経ネット 2010年02月25日 14:05

豊田社長滅多打ちに遭ったようですが、社長自ら出席して真摯に対応しようとした姿勢は良かったと思います。 厳しく当たられるということは、それだけアメリカ経済への影響も大きく、期待もされてもいるということなのでしょう。

ただ一つだけ不快に感じたことがあります。 リコールを把握した時期です。 2007年には知っていたんじゃないか?という質問がありました。 確か、その時はまだ社長じゃないのでリコールを把握できなかった…そんな内容の答弁だったように思います。 聞くところによると、現トヨタ社長・豊田章男さんが社長に就任したのはほんの一年前。 答弁に間違いはありませんが、何かはぐらかされた感じです。 まるで前社長がリコールの重大さを把握したからこそ、社長を交代した、しかも、トヨタの身内である豊田社長(創業者の孫?)に、罪の押し付け、なすりつけ、そして誤魔化し。 そんな風に勘繰ってしまいます。 不快に感じたのは、玉虫色が見えたからなのかな。 この手の体質は、トヨタだけでなく、他日本企業に対しても言えること。

トヨタの歴代社長:
 1.豊田利三郎(1937年-1941年、初代社長。1952年死去)
 2.豊田喜一郎(1941年-1950年、第2代社長。1952年死去)
 3.石田退三(1950年-1961年、第3代社長。1979年死去)
 4.中川不器男(1961年-1967年、第4代社長。1967年死去)
 5.豊田英二(1967年-1982年、第5代社長。現最高顧問)
 6.豊田章一郎(1982年-1992年、第6代社長。現名誉会長)
 7.豊田達郎(1992年-1995年、第7代社長。現相談役)
 8.奥田碩(1995年-1999年、第8代社長。現相談役)
 9.張富士夫(1999年-2005年、第9代社長。現会長)
10.渡辺捷昭(2005年-2009年、第10代社長。現副会長) ←元凶?
11.豊田章男(2009年- 、第11代社長。現職)

ついでに言うと、前社長までさかのぼってもリコールの重大さを把握できてなかったとしたら、それこそ社内の仕組みに大きな欠陥があったということなのでしょう。 ま、知ってて放置してたんでしょうね。 自社のシステムに自信があったおごりだったのかもしれません。 その問題が露呈しただけでも、更なる成長が期待できます。 これからもアメリカはトヨタを叩いてくるのかもしれません、トヨタにとってはアウェイですからね。 これはトヨタの試練でもあり、見方によっては好機になる可能性も秘めているのかも。 頑張ってください。 うちもずっとトヨタですから、期待してまっせ。 ただ、日本政府の後押しがないってのも寂しいもんです。 鳩山さんへ。 リーダーシップと力強さを見せることで、政局を好転させるチャンスかもしれなのに、何ボーっとしてんのよ?(笑)

日本国内で流れてるトヨタのCMに笑ってしまいました。 この手のCMの先駆けはPanasonicだったと思いますが、なんかもう定番になってますね。 最初みたときはスゴイ!と思ったけれど、こう続くと、逆になんだかなって。 あまり印象は良くありませんでした。