ボクを本好きに変えてくれた本。

昔から本を読むことが大嫌いでした。 小学生の頃は外でみんなと遊ぶ方が好きだったし、ゲーム(ファミコン)をしてる方が楽しかったです。 おかげで、国語の成績だけはいつもパッとしませんでした(笑)

そんなボクも「ズッコケ三人組」だけは好きでした。 最初の出会いは覚えていません。 記憶に残っているのは、小学生の頃の学級文庫の辺りから…。 学級文庫というのは、自分で読み終わった本を学校に持っていき、クラスのみんなに貸し出すという制度です。 教室の後ろの棚に並べておき、誰でも好きなときに読むことができます。 クラス替えの時にボクが預けてた本も戻ってきました。 それが「ズッコケ三人組」でした。 カバーは破れてボロボロになってました…ハードカバーなのにね(笑) それだけみんなが読んでくれた、ということなんでしょう。

戻ってきたときに…「アレ?これボクの本だっけ?」…そう、すっかり忘れていたんですよね。 もしかしたら、他の子の本だったのかも知れません。 でも、ボクの手元に戻ってきました。運命だったのかも知れません。 どんな内容かな? ちょっとだけ確認してみようと開いただけ、なんですけどね。 いつの間にか全部読み終えていました。 時間が経つのも忘れてました。 それだけ夢中だったんでしょうね。

それゆけズッコケ三人組 / 那須正幹(著), 前川かずお(イラスト)

その後は狂ったように読み漁りました。 ズッコケだけを。 シリーズで発売されていたらしく、それまで発売されていた本を全部買いました。 10冊弱くらいはあったのかな? 重かったです。 図書券やお小遣い全部をはたいて買いました。 足りない分はお小遣いを前借して。 1冊読むのに約2時間強。 夕方から読み始めて、数冊は読んでたような気がします。 「ごはんだよ〜」「ほ〜い」 ←生返事(笑) ご飯を食べたあとも、寝る間を惜しんで読みました。

大学生の頃まで発売されていたんですが。 全部で50巻だったかな? 全巻ハードカバーで持ってたりします。 ←もうこうなるとコレクター的な感じ。 最後の方は、まだ読んでないのもありますし。 研究で忙しかったし…ね。 そう言うことにしておいて(笑)

それ以外の本は、ほとんど読んでいません。 読んでいたのかも知れないけれど、覚えていません。 あ〜、アガサクリスティとか読んでたかも。 推理小説が好きだったし。

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最近、「流し読み」という技を覚えました。 本をパラパラ捲って好きなところだけを読むという技。 読みたくないところ、嫌いなところは読み飛ばすという感じです。 ←ここ重要。 心に負担を掛けない読み方です。 これができるかどうかで本の好き嫌いが決まる!と言っても過言ではないかも!と思うくらい、ボクの中では革新的な技でした。

あと本の読み方で思い出すのは、国語の授業でやった「音読」。 中学校の頃、亘ちゃんって先生が居ましてね、背が高くて大人しくてなよなよしてて(笑) 如何にも本の虫って感じの先生でした。 意外と女子には人気でした。 国語はあまり好きじゃなかったんですけどね、その先生の授業だけは特別でした。 その先生が取り入れた方法は、教科書の内容を先生の前で暗唱させるという方法。 うまく暗唱できた子は記録してくれるので、競争心が沸いてきて夢中で覚えました。 徒然なるままに…とかさ、今でも覚えています。

嫌いなところも「音読」を繰り返してるといつの間にか覚えてしまいますよね。 意味はわからないけれど、呪文のように言葉が身体に入っていて。 あとになって、何かを経験したときに、ふと言葉も蘇ってきて、読み返ってきて、その言葉が身体に沁みてきて、言葉の本当の意味を知るって感じです。 言霊とはよく言ったものです。 本を閉じてからが本当の読書なんでしょうね。 この年になって、ようやく実感できた気がします。 お経を読むお坊さんとか、ほんとすごい技術です。

本を好きになる方法。 好きなとこだけ「流し読み」。 嫌いなところは「音読&暗唱」。 この2つの技が鍵なのかもしれません。 お試しアレ♪

・・・・・・・・┌|∵|┘ジャ ソーユーコトデ